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2017年12月11日
世界保健統計によると、日本人の平均寿命は84歳で世界トップだった。この数字だけ見ると日本は健康な人が多い国のように見えるが、先進国におけるがんの死亡数は、
日本だけが増え続けている。先進国の場合、高度な技術、医療設備がととのっており、がんを治すことができるレベルは高いはずである。
そして先進国の中でも日本の医療はトップクラスのはず。それなのになぜ、日本だけが増加しているのか。
その原因の1つが、がん検診受診率の低さだと言われている。
日本のがん検診受診率は、OECD(経済協力開発機構)加盟国34カ国中最低レベルにある。
米国では、1970年から国を挙げて取り組み、90年代前後からがんによる死亡が減少に転じている。
例えば乳がんと子宮がんの検診受診率が米国では70~80%だと言われているのに対して、日本でも2年に1回の受診が推進されているにもかかわらず日本はまだ40%。
昨年、北斗晶さんが乳がん摘出手術を行ったという報道に多くの女性が衝撃を受けた。その時の乳がんの検索数は一気に増加し、乳がん検診を受信する人も増加した。
しかしその後数カ月すると元に戻ってしまう。今後の受診率が増加していくかに思えたが一過性であったと言える。
女性たちの潜在意識には、がんや様々な病気に対する不安があるにも関わらず、何か大きなきっかけがないと「受診」という行動に移すことができずにいる現状が見える。
健康志向が高まり、「食に対する見直し」「定期的な運動」など多くの人が健康について考えるようになっている。
健康寿命を延ばすという意味でも、少しでも早く病気を発見することの重要性を忘れてはならない。
中村