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2017年12月24日
新年の食卓を彩るおせち料理。皆さんご存知かもしれませんが、その料理のひとつひとつには意味があります。
黒豆の黒色は魔除けの色とされています。まめに(まじめ)働き、まめに(丈夫に)暮らせますようにという意味が込められています。数の子はニシンの卵です。ニシン(二親)は卵が多いので、子宝や子孫繁栄を願う縁起物として食べられます。田作りは、五穀豊穣を願い、小魚を田畑に肥料として撒いたことから名付けられたそうです。たたきごぼうのごぼうは、地中深く根を張るので、家(家族・家業)がその土地にしっかりと根を張って安泰に、という願いが込められています。紅白かまぼこは、形が初日の出に似ていることからお正月に食べられるそうです。また、赤色は魔除けを、白色は神聖を表します。伊達巻は、形が巻き物に似ていることから文化の発展または、学問や習い事の成就を願う食べ物です。栗きんとんのきんとんは、漢字で金団と書きます。その字の通り金の団子、つまり金銀財宝を意味し、金運を呼ぶ縁起物です。
代表的なおせち料理の意味をご紹介してきましたが、他にも料理ひとつひとつに意味がありますので、気になる方は是非調べてみてください。
最近では、おせち料理を食べない家庭も増えているそうですが、私の家では毎年必ず母の手づくりおせちが出てきます。家族の幸せを願って作られる母のおせちが、最近になってようやく美味しいと感じられるようになりました。
失われつつある日本の伝統的な文化が、自分の子供や孫の代まで続くように、母の味をしっかりと受け継ぎたいと思います。そしてその料理のひとつひとつの意味も伝えていきたいです。
加藤