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第266回自由の女神像

2018年09月23日

ニューヨーク港入口のリバティ島に立つ自由の女神像は、1886年にアメリカ合衆国独立100周年を祝ってフランスから贈られたもので、正式名称を「世界を照らす自由」といいます。発案者はフランスの法学者・政治家のエドゥアール・ラブライエで、南北戦争後の混乱に苦しむアメリカに対し、ともに自由と民主主義を尊ぶ国家を作りあげようという思いが込められて贈られました。制作費はフラン国民の寄付と、新聞王ピューリッツァーが募ったアメリカでの募金からまかなわれました。
像の制作は、彫刻家フレデリック・バルトルディが担当しました。当時の技術では、風の強い海沿いに巨大な像を立たせることは難しいとされていましたが、後にエッフェル塔の設計者としても有名になるギュスターヴ・エッフェルが難題を解決。彼が考案した、鋼鉄製の骨組みで像の全重量を支える工法により、19世紀における鋼鉄技術の最高傑作となりました。10年の歳月をかけて1884年にパリで完成し、分解されて列車や軍艦でアメリカに運ばれました。
女神像の頭部にある宝冠の突起は、7つの大陸と7つの海に広がる自由を表現しており、左手には1776年7月4日と記された独立宣言書を抱え、右手には希望を意味する長さ9mにおよぶたいまつが掲げられています。踏みつけている鎖は奴隷制と専制政治の象徴です。
自由の国アメリカのシンボルとして、女神像は今でも国民に愛され続けています。
加藤

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