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第275回ストーンヘンジ・エイヴベリーの巨石遺跡

2018年11月25日

イングランド南部のロンドンから、西へ約200kmのソールズベリー平原に残るストーンヘンジと、そこから北へ約30kmに位置するエイヴベリーの巨石遺跡が、巨大文明時代の存在を証明するとして世界遺産に登録されています。
ストーンヘンジとは、巨石で作られた環状列石(ストーンサークル)のことで、ヘンジとはメンヒル(立石)に横石を積んで繋いだ構造物をさします。土塁や堀が残る直径約100mの台地の上に、高さ4~5mほどのメンヒル約30個が、直径約30mの大きさで円形に並べられています。その円の内側には、青みがかったブルーストーンと呼ばれる石で築かれたメンヒルが残り、中心には3つ石を門の形に組んだトリリトン(三石塔)5組がU字型に配置されています。台地の北東の入口に立つ玄武岩の巨石ヒールストーンと、ストーンヘンジの中心を結ぶ直線上に、夏至の日の朝日が昇るため、ストーンヘンジは、太陽崇拝の祭祀と天文観測を行う場であったと考えられています。
エイヴベリーは約1.3kmの外周に約100個のメンヒルが配置されたヨーロッパ最大級の環状列石で、倒れたり土に埋もれたりしていた巨石が1930年代の発掘調査で復元されています。
これらの巨石遺跡は、紀元前2800年から前1100年頃に築かれたと考えられています。用いられた石は、約40km離れたマールバラ丘陵や、約400km離れたウェールズの山脈から産出されており、どのように運び込まれたかはまだハッキリしていないそうで、運搬や加工には高度な技術が使われていると予測されています。
こういった謎こそが、古代文明の大きな魅力のひとつでもありますね。
加藤

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