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2019年11月10日
この理論は、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した理論ですが、
「窓が割れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、他の窓も全て壊される結果となる」という考え方です。
実際に、この割れ窓理論を使って、ニューヨークで犯罪を激減させたという実績があるため、効果は保証されています。
窓が割れていたり、ゴミが捨てられてあったり、壁に落書きがあったりしても、普通はあまり気に留めませんが、実は、このような簡単な兆しを取り除くことによって、犯罪を激減させることができるのです。
この状態を放置しておくと、次第に多くの窓が割られ、ゴミが捨てられ、壁の落書きも増えていきますし、それにつれて犯罪しやすい雰囲気が作られていきます。
そして、結果的には、犯罪多発地域となってしまい、非常に治安の悪い状態になってしまうのです。
では、この割れ窓理論を仕事・職場に置き換えるとどうでしょうか。
ポイントは、悪い芽は小さな段階から摘み取っておくということです。
あなたの会社内に、喫煙後のポイ捨てやごみの散らかり、軽微なルール違反行為などがあれば、厳しく取り締まっていくとよいのです。
小さな違反行為を早いうちに取り締まっておくことで、社内の雰囲気やモラルが大きく低下することを未然に防ぐことができるというわけです。あなたの周囲を見渡してみてください。部下が、小さなルール違反をおかしていませんか。
部屋が汚れていたり、仕事道具をほったらかしにしていたり、手入れを怠っていたりしないでしょうか。このようなことは、軽微なことなので放置してしまいがちですが、実は、後に社風を乱したり、仕事上で重大な失敗につながったりする重要なことであったりするのです。したがって、もう一度あなたの会社の状態を再確認し、軽微なことを注意するようにしてみてください。
まさに、平凡なことこそ徹底しないといけないという、凡事徹底の精神です。
寺澤