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第397回 ピンチをチャンスに?

2021年03月27日

新型コロナでピンチになっている企業が多い今「ピンチをチャンスに」という言葉を耳にします。

しかし実際にどうやってチャンスに変えられるでのしょうか。

岐阜県土岐市では商工会議所が中心となって今ユニークな取り組みをやっているそうです。

今年1月から始めたテイクアウト事業で、参加店舗でテイクアウトを注文すると、器がプラスチックではなく土岐市の名産「美濃焼」の丼をもらえるというものです。普通にお店で買うと1000円以上するしっかりしたものだそうです。

美濃焼のメーカーは新型コロナの影響で飲食店からの注文は減ったうえに、土産物も低迷し、苦しい状況が続いています。そこで地元の商工会議所の働きかけで、市内12の飲食店と8社の美濃焼メーカーが連携しこのようなイベントを始めました。

器の費用は流通コストを減らし、飲食店は半分を支払い、残りは商工会議所が負担します。

このコロナ禍にもかかわらず客足が伸びている店もあるとのことです。

お客さんにとってもプラスチックより見栄えがいいのでおいしそうに見えるし、手ごろな金額で美濃焼の器を手に入れられて、ゴミが出ないので環境にいいと喜ばれているようです。

美濃焼メーカーは出荷量を増やせて、飲食店は売り上げアップが期待でき、消費者はお得に器がもらえるという3者にとっておいしいビジネスモデルになった取り組みです。

今後はより多くの飲食店に参加してもらえるよう平らな皿を使ったテイクアウトを予定していたり、将来的には陶磁器商社とメーカーが連携してテイクアウトモデルをトータルで行い、全国に向けた販路開拓に繋げていくことを構想しているそうです。

お店にとっても消費者にとってもその関係するところにとっても、みんながうれしいことなので全国的に広まったらおもしろいと思いました。

ほんとに苦しんでいる企業やお店がたくさんあります。

しかし赤字続きだったり売り上げが落ちていることをコロナや景気のせいにして頭を抱えているだけでは、何も変わらなく先は見えないでしょう。

不景気と言っても世の中の全てのお金が途絶えているわけではなく、多くのお金が流れているところはどこなのか、アンテナを高くして情報をキャッチして、その流れと自分のビジネスをどうやってうまくマッチングさせるか考えることが大事です。

今までやったことなくても、固定概念を捨ててやってみる。

都合よく簡単にうまくいかないかもしれないけど、考えて考えて、新しい価値観で行動することだと思います。

櫃田

 

 

 

 

 

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