ページの先頭へ

第422回 アニマル・セラピーとうつ病

2021年09月19日

アニマル・セラピーとはペットなどの動物と過ごすことによって精神的に穏やかになる治療のことを言います。

2017年の日本の調査ではペットを飼っていると答えた人は39.8%と半分近くの人がYESと回答しています。ちなみにここでのペットとは犬・猫の他に魚類・鳥類・爬虫類・両生類・昆虫なども含まれています。

メンタルクリニックには今まで数十万人の患者さんが診察に来ていますが、お話を聞く限りペットを飼っている人はそこまで多くないそうです。だいたい10%もない印象だそうです。もちろん明確な統計ではないので断言は出来ませんが、ペットを飼うこととメンタルが安定する、この二つには強い関係性があるように思えます。

ペットと安定の関係ですが、まずはそもそもペットを飼う余裕がある人はうつになりにくいと言う可能性が考えられます。逆に純粋にペットを飼うことでうつを防ぐ効果があると言う可能性もあります。

動物がメンタルにいい理由の一つ目は「一緒の時間」です。そもそも人間は社会的な生き物であるので孤独になることは何よりも苦しみです。よってパートナーなど共に過ごせる人がいることが望ましいのですが、時に人間関係は難しくかえって苦痛を抱くこともあるでしょう。なのでペットを飼えば孤独を感じず生活ができます。

二つ目は「世話」です。動物は必ず世話を必要とするもので、人間は他社に貢献することで幸せを感じられるものです。なので、動物相手でも世話をすることで相手から必要とされていると思え、充実感を抱く可能性が大です。

三つ目は「運動」です。まず運動にはうつを防ぐ効果があります。実際にハーバード公衆衛生大学院の研究で週4時間の運動でうつ病リスクが17%低下するそうです。とはいえ日常的に運動が継続できる人ならそもそもうつになることはありません。もし継続的に運動が出来ないならばペットを飼うのオススメします。ペットがいれば散歩をする原動力になりますし、さらに散歩さえ続ければ気持ちも明るくなります。

これらの理由からペットを飼うことはうつに良いとされています。

もしペットを飼うことが出来なければ、人間と過ごしたり、芸能人やアニメキャラなどの二次元の存在でも構いません。遠い存在や空想の存在であってもそこに愛を注ぎ夢中になり一緒とも思える時間を過ごす。その充実感に実際の人間となんの差もありません。

 

福田

記事を共有するShare on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter
Share on LinkedIn
Linkedin

過去の日記

TEL
0562-93-5561

株式会社 藤榮

〒470-1144
愛知県豊明市阿野町稲葉74-46

TEL:
0562-93-5561
FAX:
0562-93-0211

kitchen@fuji-advance.co.jp