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第469回 ハロー効果

2022年08月21日

人や物などの対象物を評価する際、特定の目立つ特徴から他の要素まで同様に評価してしまう心理が備わっており、この心理現象をハロー効果と言います。ハロー効果を活用すれば高い評価や信頼を得られる一方、過剰に評価されてしまうことで、実際の能力との違いに悩んだり、相手を失望させたりする可能性があります。
たとえば、学歴が高いのでその人の持つ能力以上に過大評価をしてしまうのは、ハロー効果の一例です。ハローは「後光」や「光輪」を意味し、「光背効果」や「後光効果」とも呼ばれます。
ハロー効果が起きるとされているのは、学歴・肩書・容姿・資格やスキルの分野に目立つ特徴があると考えられます。「高学歴だから仕事ができるだろう」「清潔感があるからしっかりしているのだろう」と、目立つ特徴を見て人の印象を決めてしまいます。また広く知られた企業の取締役社長と聞くと、持っている物が高級に見えたり、幅広い人脈があるのではないかと思ったりするのもハロー効果です。
目立っている良い点を見て、他の点も実際より高く評価するのが「ポジティブハロー効果」で、たとえば、「コミュニケーション能力が高いから仕事ができるだろう」「笑顔が素敵だから優しそう」と思ってしまうことも、ポジティブハロー効果にあたります。
ある特定の評価が低い場合に、他の点でも低い評価をしてしまう現象を「ネガティブハロー効果」と言い、例として「机が散らかっているから、仕事の業務整理もできないのではないか」「服装がだらしないから、時間にもルーズな人だろう」などが挙げられます。ネガティブハロー効果が発生し、一度マイナスのイメージを持たれると印象を変えるのが難しくなるため、ビジネスや恋愛では不利になってしまう可能性があります。
ハロー効果は一過性の心理現象です。たとえば、「難関大学卒業でも実務能力がない」など思い込みのイメージと現実に差がある場合、効果に持続力はありません。また、イメージと現実の差をすでに認知している相手には、効果が期待できない点にも注意が必要です。
外山

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