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2023年04月09日
先週の投稿で再生可能エネルギーや原子力に続く二酸化炭素を排出しないエネルギー源として、アンモニアが注目されているとお話ししましたが、製造のために化石燃料と高温で反応させて水素を得る必要があり副産物としてCO2が多く発生してしまうと欠点がありました。
しかし3/29に伊藤忠商事とレゾナック・ホールディングスが化学繊維を使用した使用済み衣料品を活用してアンモニア生産。天然ガスなどから生産する従来方式より二酸化炭素の排出量を約8割減らせるとの発表がありました。
アパレル業界ではファストファッションの流行などで、使用済み衣料品の大量廃棄が問題になっており、プラスチックごみに関しても86%がリサイクルされているものの、そのうち63%は「サーマルリカバリー」と呼ばれる熱回収型に頼っており、新たな資源としての利用はできていないとのことでした。
そこでレゾナック・ホールディングス済みプラスチックと使用済み繊維を混合したリサイクル固形原料RPAFにより、原料を100%廃棄物由来に置き換えることに成功。アパレル関連企業を傘下に持つ伊藤忠が使用済み衣料品と廃プラの確保に協力することで、廃棄物の社会課題を解決するのみならず脱炭素化も進めることが出来る画期的な方法となりました。
今回のようにSDGsへの取組が進んでいる企業が大きく評価される考え方がより浸透されていくべきだと感じました。
藤浪