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第501回 クレショフ効果

2023年04月23日

関連のない映像や写真の前後のつながりを無意識に関連づけてしまう心理的効果です。
日本酒を例に考えてみると、その日本酒の画像を見せる直前にアピールしたいことの画像を入れるのです。湧き水の画像+日本酒の画像=こだわりの水を用いて作った日本酒というイメージになるでしょう。
またお正月のお供えの画像+日本酒の画像=お祝い事やおつかいものなどに良い日本酒というイメージになります。
クレショフ効果は色の使い方でも使われています。
たとえば、カラフルな明るい色で構成されていると「可愛らしいイメージ」や「子供っぽいイメージ」を印象付けさせることができます。またシックで暗めな色を使うことで、「高級感」のあるイメージを演出することができるようになります。
クレショフ効果はCMでも使われています。
シチューのテレビCMや広告などを見ていて、寒いイメージを抱いた経験はないでしょうか?
たとえば、雪中でシチューを食べると、湯気が出るため、とても温かさを強調しているように感じ取れます。一見、普通に見ているCMですが、このように細かく心理的にイメージしやすくしていることもあるのです。そうすることで、受け手は食欲が増す効果があり、消費者は購入意欲が増すようになります。
クレショフ効果を用いてブランディングも行うことができます。商品やサービスのイメージカラーやデザインに統一感があると、Webサイトで効果的なブランディングができるのです。
例えばイメージカラーやデザインに統一感のあるシリーズ物の商品が1つの画像にまとめて掲載されていると、全部良く見えてまとめ買いをしたくなった経験はありませんか?
これは商品を単品で紹介するより、デザインや色に統一感のあるシリーズで紹介するブランディングで商品の魅力を高め、購入意欲を高めることに成功しているのです。
このように商品やサービスの特徴、どのような場面で使ってほしいのかなどを考えて直前に入れる画像を決めるとよりターゲット顧客への訴求効果が高まるでしょう。
人間は、異なる情報や状況を結びつけることで、新たな意味や解釈を作り出す能力があります。TVCMや広告などを見かけた際には、「クレショフ効果」の視点で見てみると面白いかもしれませんね。
外山

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