ページの先頭へ

第502回 報酬 人は不確実なものにはまりやすい

2023年07月11日

電車に乗るときや仕事の休憩時間、待ち時間などに決まってスマートフォンを見ている人が多いかと思います。大概はSNSやスマホゲームをいじっているかYoutubeでチャンネル登録している人が最新の動画を上げているか確認して動画視聴をしているといった流れです。

なぜ多くの人がSNSなどにはまってしまうのかという事に「脳の報酬」が関係しているという考え方があると言います。

 

アメリカの心理学者に報酬系に関するの研究をしているスキナーある実験を行いました。レバーを下げるとエサが出る箱を4つ作成し各々の条件を付けた時、ネズミがどの箱のレバーを最も下げる行動をするのか研究しました。

 

条件としては、

1.レバーの作動に関係なく一定にエサが出る

2.レバーの作動に関係なく不定期にエサが出る

3.レバーを作動すると必ずエサが出る

4.レバーを作動すると不確実にエサが出る

 

実験結果は4→3→2→1の順番に回数が減少することとなりました。

注目する点は3よりも4の方が多いという点です。レバーを下げれば必ずエサが出る箱の方がほうがエサが欲しいネズミとしては多くなると予想できそうですが、結果としてはその行為によって必ず報酬がもらえると分っている時よりも不確実に与えられる方がその行為が強化されるという事でした。

この結果を人間に当てはめてみると「人は不確実ものにはまりやすい」という傾向があるという事になります。

 

分かりやすい例だと、パチンコやスロットなどのギャンブルになります。確率を変動させながら報酬を与える仕組みになっているのではまってしまうのです。

スマホゲームのガチャに関してもこれと同じだと思います。最高レアの排出が1パーセントでも、何十回ガチャを引けば天井があるからそこまでガチャの引換券を集めていくことになります。それを課金で手に入れれば運営の儲けになるし、無課金の場合はゲームを進めるごとに手に入る「報酬」でガチャを引くためそのゲームにのめり込んでいき時間を溶かしていくことになります。

 

最後にSNSになりますが、こちらはお金や景品などの報酬は得られませんが知的欲求が満たされることによるドーパミンだとの事です。

SNSが我々に提供してくれる素晴らしいアイデアや自分にはない考えなどを知見というのは発信者側の任意の時間に投稿されるため不定期なものが多いです。予測不可能なためにメールボックスを何度も確認したり、アプリを何度も更新してあの人の投稿はまだかと見てしまうという事です。

 

藤浪

 

 

記事を共有するShare on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter
Share on LinkedIn
Linkedin

過去の日記

TEL
0562-93-5561

株式会社 藤榮

〒470-1144
愛知県豊明市阿野町稲葉74-46

TEL:
0562-93-5561
FAX:
0562-93-0211

kitchen@fuji-advance.co.jp