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2023年09月17日
フィンランドで23000人を対象にした調査でサウナをよく利用する人は認知症やアルツハイマー病のリスクが65%も減ったという結果が出ています。
その理由としては熱気にあると考えられています。
心理学的に「棚上げの技術」と言うものがあります。これは悩みや心配をいったん棚に上げるように忘れることを指します。悩みには解決できなかったり、考えるだけ無駄なものもあります。
こんな時はいったん考えるのを忘れて時間を経たせれば、思考が整理されたりテンションが戻ったりして前向きに考えることができます。
でもそんなに簡単にできるのかと考えると思います。
そこでサウナです。高温と熱気は生命にとって何より異常な緊急事態です。よってその状況が優先されて悩みが棚上げされるのです。
さらに多くの人はサウナの後に冷水浴をすると思います。これも熱気と同様に死に繋がりかねない緊急事態なので、この時にも悩みが棚上げされます。
ただ実際に入ってみると、熱を逃がさないように表面の血管が引き締まり魔法瓶のように熱がこもります。さらに水風呂をでた後に休憩すると放熱しにくい状況が続きポカポカした感覚を得られます。これらを1~3セット行うことでよりその感覚が強く感じられます。これを「ととのう」と呼んだりされています。
これは熱気と冷感という異常事態に対してイヤでも身体感覚に集中している状態になるので一種のマインドフルネス状態になっているとも言えます。
ですがそんなに頻繁にサウナに通うことはできない人もいると思います。
なので普段の入浴で応用する方法を試して見るのをオススメします。それは冷水シャワーです。お風呂上がりに数十秒でいいので、冷水を浴びて見てください。
実際イギリス研究者のリンゼイ・ボムスらは3000人を対象として温水シャワーを浴びるだけと温水シャワー後に30秒間冷水シャワーを浴びるグループに分けて調査をしました。すると冷水シャワーを浴びていた人は体調不良の日数が29%減少していたそうです。
ちなみに冷水シャワーを浴びる時間を30・60・90秒と変えても評価に変化はなかったそうです。なので30秒だけでも冷水シャワーを浴びることが重要になります。
そしてアメリカのバージニア・コモンウェルス大学医学部の調査で鬱の症状が軽くなるという結果も出ています。
「お風呂+冷水シャワー」はプチ「サウナ+冷水浴」とも言えるオススメの習慣なので鬱軽減などの健康維持のためにもやってみてください。
福田