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2023年12月17日
薬物依存症の話を聞くことがあると思いますが、現在患者数はジワジワと増えているそうです。薬物の検挙数は2012年から2021年の間で覚醒剤は年々減っているが大麻については増加傾向にあり全体的には増加する結果となっています。
実際の患者数の統計ではなく検挙人数なのかは、薬物依存症はうつ病や不眠症などとは違いよほどのことがなければ病院には行かないからです。よって検挙人数を大きな目安としているのです。
さらに20歳未満では2014年までは減少傾向だったのが2016年までに増加し、2017年に再び減少したがまた増加傾向にあるそうです。さらに大麻に関しては2012年から2021年間ずっと増加する結果となっています。
これほど薬物使用者が増加した理由としては寂しいからだと言われています。例えばアメリカでは2020年の薬物による死者が前年よりも30%も増える結果となりました。これについてアメリカの医療政策専門家ジョシュア・M・シャーフステイン博士は「コロナの流行で薬物治療の施設やプログラムが機能しなかったからだ」と述べています。加えて外出する機会が減り、孤独による不安やストレスが高まり、薬物に走りやすい環境だったからだと考えられます。
これはアメリカのことだけではなく日本でも同様だったと考えられます。
特に最近ではネットの発達によってSNSで簡単に買えてしまうこともあります。
シャーフステイン博士によればコロナよりも薬物の方が死亡者が多く重大な問題であるとしています。
ではどんな人が薬物にハマりやすいと思いますか。人間の脳にはドーパミンと言われるホルモンがあります。ドーパミンによって楽しさや気持ちよさを感じます。
ドーパミンの働きが弱い人の場合勉強や仕事に集中しづらかったり人間関係をスムーズに築きにくかったりします。そのために普段から孤独や苦しみを感じそれを治療するために依存物質を使いやすくなります。これを「自己治療仮説」と言います。なので誰に何を言われても自分は治療しているだけだなどとして受け入れないわけです。特に薬物は確実な効果が出たり、強烈な刺激があるので普段からドーパミンが出づらい人は落差でさらにハマってしまうそうです。ドーパミンが出づらい人は発達障害やADHDの傾向がある方が多いとされていますが、それは程度の違いでしかないので全ての人が薬物のハマる可能性があるのです。
福田