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第540回 最強かつ最悪の薬物とは

2024年06月16日

薬物には多くの種類が存在していますが、何が最強で最悪の薬物だと思いますか。

異議留守の精神科医で薬物研究の専門家デビッド・ジョン・ナットは薬物の有害ランキングを発表しました。その結果1位は「酒(アルコール)」です。

なぜアルコールがヘロインやコカインなどよりも高い結果となったかは、このランキングは「他者への害」と「自分への害」の総合によるものだからです。なので「自分への害」だけで見ればヘロインやクラック(コカイン)の方が大きくなります。つまりアルコールは他の薬物に比べて「他者への害」が大きいということです。例としては酔うことでのトラブル・飲酒運転など色々あります。

薬物は意外にも「他者への害は」低い結果となっているのは、そもそも薬物の効果は短いことが多く、また一人で楽しむ事も多いためそこまで周囲とトラブルにならないからです。

また皆さんは薬物依存者というとどんな性活をしているとイメージしますか。ダラダラしている人だと思いますか。実際、薬物依存者は一見真面目に働いている人も多いそうです。理由として薬物は高価なものが多いのである程度仕事をしていないと購入できないからです。

酒やタバコはタの薬物と違って合法だと言う人もいると思いますが、その理由は「すでに多数が使用しており禁止が難しいから」です。

さらに「合法=安全」とは限りません。このランキングでは大麻は「自分への害」では酒やタバコよりも害が少ないとされています。

薬物は間違いなく危険であるのは疑いようがない事実です。一度やったらそう簡単に辞めることができず、生活に中心が薬物になります。心はもちろん体にも悪影響があるので病気や早死にするリスクも跳ね上がります。またお金も掛かるので売人に絞られ続けるしかありません。

何より違法なために誰にも相談することができないので、一人でどんどん苦しんでいくことになります。もし選べるなら間違いなくやるべきものではありません。

酒やタバコは物質的には大差はありません。薬物との違いは合法であるため周囲に救いを求めやすいと言うだけです。

なので、酒やタバコも合法だから大丈夫ではなく常に自分が依存していないかを気を付けて使っていくことが大切です。

福田

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