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2024年07月14日
薬物依存症の人間がニュースになったり、多くの人に責められることで大ダメージを受ければ間違いなくさらに薬物をやるようになるでしょう。
反省してやめるのではと思うかもしれませんが、実際はニュースになって取り返しのつかない状況になったと思ったり、たくさん攻められたりするでしょう。だからもっと薬物をしたくなってしまいます。これが薬物依存症の患者の本音です。これはどんな依存症でも同じはずです。酒が原因でやめてもさらに酒に走る人、タバコで体を壊しても吸い続ける人もいます。
その依存症でストレスが生じたからといって反省して辞められる人なんてほぼいません。
例えば、芸能人のニュースのように薬物依存で社会的ダメージがあったらどうですか。前よりも仕事がしづらくなると思います。そうなるとその人は仕事や社会的交流が断たれるために「自分には薬物しかない」と思ってしまいます。それを見た人たちはその人物をダメな存在だと思いますが、何よりもダメなのはその人でも性格でもなく、薬物であり話題性で煽るニュースや批判する大衆です。
刑務所に入れば辞めるのではと思うかもしれませんがそんなことはありません。服役中は確かに薬物をしないでしょうが、刑務所に入ることでより社会復帰することが難しくなり、その結果再び薬物に走ってしまう人が多くいるそうです。
それでも法律で厳しく取り締まること自体は絶対的に間違いとは言い切れません。あるデータで「何らかの薬物の生涯経験率」と言うものがあります。それでは日本は2.3%に対してアメリカは49.2%となっています。このデータは生涯経験なので今は辞めている人も含まれます。次に何らかの薬物の過去一年経験率つまり現役の薬物依存者のデータでは日本は0.14%に対してアメリカは19.4%となっています。日本は経験率や現役の使用者も格段に少ないので厳しい法律や規制の効果は高いと考えられます。一方で日本は一度でも薬物を使用すると強く孤立し立ち直りづらい社会でもあると言えます。ただ何より重要なのはどの国においても最初から薬物にお手を出さない事です。
そもそも日本で薬物に手を出すチャンスがあるのかと思うかもしれませんが、調査によると高校生のウチに6.5%が薬物に誘われたことがあるそうです。さらに薬物使用をどう思うかについては20%が個人の自由だと答えたそうです。
とくに日本はほとんどの人が薬物使用の経験がないと言うことなので薬物を売る側にとってはまっさらな市場と言えるのです。なので、薬物の危険性をしっかりと伝えていくことが重要です。なんのイメージもないままより一段強い防壁になるはずです。特に海外旅行や留学する場合などには必ず伝えるべきです。
そして、もしすでに依存している人がいるなら怒ったり責めたりしない事が大切です。苦しみで反省して依存を辞める可能性は少ないです。寄り添いまずは話を聞いてあなたが味方であることを伝えてください。すぐに解決する問題ではありませんが一歩踏み出せば何かが変わるかもしれません。
福田