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第551回 認知症と物忘れ

2024年09月22日

現在、認知症の患者が非常に増えているそうです。65歳以上を高齢者といいますが、現在高齢者の約5人に1人が認知症であると言われています。

さらにMCIと言うものがあります。MCIとはMild(軽度)Congnitive(認知)Impairment(障害)のことを指します。なんとか生活はできるが認知症の一歩手前の状態を言います。そしてMCIは認知症とほぼ同数がいるとされています。

加えて将来的には患者比率はもっと増え2060年には高齢者の3人に1人が認知症になると予測されています。それだけではなく少子高齢化のため2060年には全人口の4割が高齢者だと予測されています。

現在寿命はどんどん延びていますが、健康でいられる「健康寿命」と言うものがあります。健康寿命とは寝たきりや認知症などで介護の必要な期間を差し引いた部分になります。大体男女ともに10年くらいが不健康な期間がある結果となっています。長生きは我々にとって大きな希望だと思いますが、長生きをしても認知症の期間だけが延びても元も子もありません。

認知症で最もメジャーな症状は「記憶障害」です。人は誰でも加齢と共に忘れっぽくなるものです。これが「物忘れ」です。

加齢による物忘れと認知症による記憶障害には大きな差があります。それは忘れていることを自覚できるかできないかです。加齢による物忘れは「忘れたことを自覚」しています。しかし、認知症の場合は「忘れたことも自覚できない」状態です。さらに言えば加齢の物忘れでは「体験の一部を忘れる」ものです。認知症では「体験全てを忘れる」ことが多いです。

他にも加齢による物忘れの場合「ヒントで出てくる」事が大半ですが、認知症による記憶障害の場合ヒントがあっても思い出せません。さらに認知症が進むと人生の長期的な記憶がごっそりと抜けてしまう事もあります。

記憶力を上げるための対策としては「メモをする」ことが重要です。実際にメモをたくさん取る人ほど記憶力が高くなるそうです。メモをするほど脳が鍛えられなくて記憶力が下がるイメージがあるかもしれませんが、メモをすることで脳の容量が自由に使えるためより色々なものを記憶できるようになるのです。

福田

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