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2024年10月15日
私たちは、何かを決断する時に、自分ではっきり認識できる意識的な考えと無意識的な考えが対立しています。特に悩みや問題が大きい時ほど同じぐらいの力で葛藤しあっています。
そこでは51対49の僅差でギリギリの意思決定しているケースが多いといわれています。この考えは、心理学者である河合隼雄氏の「こころの処方箋」の中で、「心の中の勝負は51対49であることが多い」と書いています。
終わらせないといけない仕事や家事が中々行動に移せない。意識上には「やりたくない」という気持ちと「今やらなければ」という気持ちとの対立が起こっていると思います。
この気持ちが意識上では「2対0」だとすると「やりたくない」の完勝に見えますが、無意識下ではこの気持ちの対立で葛藤して「51対49」くらいの僅差の勝負になっています。意識上に少し出ている部分だけをかいつまんで「全くやる気が起きない」となっているだけだということです。
何かを判断する時、無意識下では同じ大きさの考えで対立しています。意識上に出てきているのはほんのわずかのこと。
この考え方が活かされるのであれば、意識の僅差のところを自分に優位な判断をすることは容易になるのではないでしょうか。
藤浪