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2024年11月17日
認知症の症状には記憶障害がありますが、忘れっぽくなるだけだと考える人もいると思います。ですが認知症による記憶障害はそんなものではありません。
認知症になると記憶がよく飛びます。他に音の刺激に対して鈍くなったり、今までできたことができなくなったりします。また思ったように体が動かないことがあり、その結果様々な行動で困難が生じます。
認知症ポイントにはアナログ時計を読むのも難しくなります。ちなみにデジタル時計なら認知症の方でも読みやすいです。
認知症は漢字や文字が読めなくなり図形のように見えるようになります。
尿意を始め身体感覚が鈍くなるので自分がトイレに行きたいのかも分からなくなります。また、見えているものがうまく認識できず距離感がつかめなくなり、その感覚の歪みでさらに行動がしづらくなります。マークや記号なども理解ができなくなります。
他にも長期に渡って記憶が飛び、若かった意識になってしまうこともあります。
現在の家の他、周囲の風景すらも見知らぬ場所に感じられることがあります。なので、この状態のまま動き回ってしまうのが「徘徊」です。
少しの動作で記憶を失うことがあります。なので、買い物の際に細かい計算が苦手になり、高額紙幣で買い物をするようになります。その結果財布の中がたくさんの小銭であふれるようになります。もしご高齢の方の財布が小銭であふれていたら危険です。
他にも家族すら認識があいまいになったりします。
嗅覚や味覚にも影響を受けて匂いや味がしなくなることもあり、料理の味が濃くなる傾向があります。身体感覚が変わることもあり、お湯がスライムのように感じ不快に思ったり、温度感覚が変わることもあります。その結果入浴を嫌がりどんどん不潔になってしまいます。
時間の感覚が狂い短時間だと思っていたことも長時間経っていることもあります。
自分で話したことも記憶できず同じ話を何度もしてしまう事もあります。
物をなくしたり忘れたりした際に周囲に盗まれたと思い込み「物盗られ妄想」が生じることもあります。
全ての認知症患者にこのままの症状が出るわけではありませんが、一部だけということもありますし程度の差もあります。認知症になると色々生活がしづらくなるもので、これらの症状がある人がいれば気を付けましょう。
福田