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2015年11月16日
仕事に置いて習うことの一つにお客様へのABCランク付けというものがある。
例えば100件のお客様があったとして上位20社までをAランク、50社までをBランク、残り50社をCランクといった具合にお客様を管理するという方式がある。
これは2.8の原則という物にもあらわさられ、売り上げの8割は2割のお客様で作りだされるという原則である。
また社内の行動も同じである。1年間の会社の成長はそのメンバーの2割の人で行われるというものである。
ということは最初から差別ではないが役割として「Aさんは引っ張る人」=管理者、「Bさんは言われたことができる人」=作業者、 「Cさんはもし良い人に恵まれたらその人の替わりの良い人を教育しよう」とされている人 といったところか。
野球がいい例である。明らかにAランクは常に試合に出られる。 Bランクは補欠でベンチ要員。Cランクは2軍か。
そして明らかにAランクには監督が自ら指導・叱咤・激励を行う。Cランクにはそれがない。というかその時間がないと言った方が良い。
そこで「?啄の機」というものがある。辞書で調べると、「禅で、機が熟して悟りを開こうとしている弟子に師がすかさず教示を与えて悟りの境地に導くこと。」とある。
どういうことかというと、ある鳥が卵を産んで温めていたとしよう。鳥が生まれる様子は卵の殻の中でひな鳥が殻をつつく。その音を聞いて親鳥もひな鳥がつついているところを外からつつく。すると殻は中と外から同時に同じところをつつかれるので割れて、新たな生命が誕生するということになる。
この小鳥を早く生まれさせたいということで親鳥がタイミング早く殻をつついて破ってしまうとその小鳥は十分成長していないので死んでしまう。
また逆に雛鳥が殻の中から一生懸命に殻をつついても親鳥が知らぬ顔であるならばまた同様雛鳥はこの世に生まれることなく殻の中で死んでしまう。
つまり「私はもうじき生まれます。準備できています」と小鳥が意思表示をする。それを聞いて親鳥も「そうかやっと生まれてきてくれるか。それでは立派に成長できるように導いてあげよう」と言うたとえである。
これが社会でもある。先輩が押し付け教育をしても覚える側がその気がなければ成長しない。逆に生徒が覚えようと思っていても先輩が教える気がない又はダメな先輩についてしまったら自分自身が成長しない。
ここに子弟が実にマッチしていないと成長しないんだということが良くわかると思う。
商売も同じである。いくらこの商品は良いものです。ぜひ買ってくださいお客さんと言ってみても、それより良い商品があればお客様はそちらを購入する。
逆にお宅の製品はいい。もっとたくさん売ってくれとお客様に言われても生産能力が追い付かなければお客様を満足させることはできない。