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2015年11月23日
課題を分離せよとはアドラー心理学における考え方の一つで、他人の課題と自分の課題は別であると考える事を 指します。例えば夫婦や恋人、友人など相手がイライラしている時に、あなたが相手の事を思って行動したとし ます。成功すれば何も問題はありませんが、人の気持ちを全て理解するなど不可能なので上手くいかない事の方 が多いと考えられます。上手くいかなかった場合、自分は相手を思って行動したのに、相手からしたらそんな事 は頼んでないと喧嘩になってしまいます。なので、ここで課題を分離する事が大切になります。今回の例では、 イライラを治すのは本人の課題なので関わらないようにすることこそが正解なんだそうです。しかし、相手から 「どうして何も聞いてくれないの」と言ってくるかもしれません。ですがこれは、イライラしていれば話を聞い てくれると学習してしまい、結局は甘えであり放置したら関係がどんどん悪化してしまいます。アドラー心理学 において、人は目的のために感情を使うと言われています。イライラしているのは、相手を支配する目的やスト レスを相手に伝える目的として使っているだけなので、これを繰り返すとお互いストレスがたまる一方となるの で、相手の課題に対しては深く関わらず、見守る事が大切になるそうです。 また子供の教育においても同じことが言えます。子供のためを思ってというのがありますが、これは課題の分離 ができておらず、相手の課題を抱え込むことでストレスがたまりますし相手は自立心が育たなくなってしまいま す。そのため課題の分離において大切になるのは、それを放置した場合困るのは誰かを考えれば良いそうです。 つまり、課題の分離とは他人の人生を必要以上に抱え込まない、自分の課題に他人を踏みこませないということ になります。自分の課題を相手に左右されて何かを選んだ時に成功してもそれに誇りを持てない、失敗した場合 にはその人のせいにしてしまい自立心が育たなくなります。これが自分の選択なら失敗しても自分の判断なので 次はこうしようと前向きに考える事ができ、成功すれば心から喜ぶ事ができます。なので自分のため、そして相 手のために課題を分離する事が大切なんだと思います。 福田