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第140回 日本の祭り

2016年12月22日

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は11月30日、エチオピアで開いた政府間委員会で、「京都祇園祭の山鉾行事」(京都市)、「秩父祭の屋台行事と神楽」(埼玉県)など18府県33件の祭りで構成される「山・鉾・屋台行事」の無形文化遺産への登録を決めました。今回の登録により、国内の無形文化遺産は和食、和紙などに続き21件となります。
登録対象の祭りは、山車(だし)を引き回すのが特徴です。山車(山、鉾、屋台、笠など地域によりさまざまな呼び名があり、多様な形状を持つ)は祭りに迎えられる神霊の依り代であり、木工や金工、漆塗りといった伝統技術の粋を凝らした飾り付けが行われます。
祭りの本来の意味は神様を「祭る」ということです。神様をお迎えし、もてなし、喜んでいただくことで、地域の安泰や厄除け、豊作などを祈願しますが、現代では地域のコミュニケーションの活性化にも役に立っています。芝居やはやしの上演などのため住民が準備や練習に取り組むことで、地域の絆が強まります。
ユネスコの決議文も「コミュニティーのさまざまな人の協力を得て、山・鉾・屋台行事が行われている。責任は年齢に応じて変わり、上の年齢の世代が経験の少ない世代を指導する。老若男女が組織の責任や行事の運営を分担している」としています。
祭りに関わることによって人と人との繋がりが生まれる、こうした取り組みも評価の対象のひとつとなりました。
近藤

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