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2017年01月08日
人は、何度も何度も会ったり話をしたりしているうちに、相手に好意を持つという単純接触効果が確認されています。そのため、セールスなどではできるだけ数多く相手に会って、話をする必要があります。何度も会ったり話したりすれば、こちらに好意を持ってくれるからです。そして、好意を持ってくれると、商品も買ってくれるようになるからです。
しかしながら、この何回も会うということが、なかなか難しいことだと思います。現代人はみんな忙しくしているため、闇雲に何度も会いに行くと、うるさがられたり、嫌がられたりします。
そこで、何度も会いに行くためのしっかりとした理由が必要です。人間は、不思議なもので、理由があると納得するという心理を持っているからです。ですから、何度も会いに行くための理由が無いといけないのですが、その時に有効なのが宿題を作るということです。
もし、お客さんから何か聞かれたり、何か要望された場合、その場ですぐに答えて決着をつけるのではなく、あえて、「宿題とさせてください」と告げて、次に来る機会を作るのです。答えが分かっていたとしても、言わずに呑み込んで、あえて宿題を作ります。そうすると、宿題の結果を報告するため、という理由ができますから、相手も納得してもう一度会うことができるようになります。
したがって、セールスにおいては「宿題とさせてください」という言葉を口癖にしておくといいでしょう。そして、大事なことは、次に会う機会には、宿題の結果報告のみならず、さらに相手にとって有用な情報も用意しておくとよいでしょう。
そうすれば、さらに喜んでくれて好意を持ってくれますから、相手からの信用も高まり、この人なら会って話をしても良いと感じてくれるでしょう。
寺澤