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2017年06月11日
家族心理学者のある調査によりますと、日本の子供達は、外国の子供達と比較すると、家事を手伝わない割合が非常に高いことが分かりました。
たとえば、アメリカの子供達は、自分から進んで家事をおこない、家事をして協力することが当たり前のように、熱心に取り組んでいる子が多いということです。
家事をおこないますと、物事の理屈やチームワーク、効率を上げるコツや、自分の役割についての理解など、様々な点において、子供の発達が促されるのです。
しかしながら、日本には、古くから「家事は母親の仕事」という考え方があるため、家事は全て母親に任せっきりで、父親のみならず、子供達も家事を手伝わないのです。
また、最近では、洗濯機、掃除機、炊飯器など、電化製品が家事をやってくれるようになっています。 これも子供達が家事を手伝わなくなってきた原因の一つとなっています。
でも、海外の子供達は、電化製品が家庭に入り込んで、家事が簡単になってきている今でも、熱心に家事に取り組みます。 ですので、日本の子供達が家事を手伝わない傾向にあるのは、やはり、「家事は母親の仕事」という考え方にあるようです。
家事をおこないますと、自分の役割を認識し、自分の仕事をおこなうことで、家族に喜んでもらえるというとても貴重な体験をすることができます。 そして、これが、子供の人間性形成に非常に役に立つのです。
したがいまして、電化製品を使っての掃除になりますが、やはり、子供達には極力、家事を手伝ってもらう方がいいでしょう。 たとえば、洗濯機での洗濯は、長女に任せる、ある部屋の掃除機がけは、長男に任せるなど、買い物は、次男坊に任せるなど、役割分担を決めてしまうのがいいです。 そして、家事をやってくれた時には、一生懸命、褒めてあげてください。そうすることで、自分の役割を遂行する意義と楽しさを、しっかりと理解してくれるようになります。
寺澤