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第212回 外国人観光客の増加と影響

2017年11月19日

気候もすっかり涼しくなり秋の行楽シーズンが到来しました。どこかへお出かけされる方も多いのではないでしょうか。
最近人気の観光地に足を運ぶと、驚くのは外国人観光客の多さ。それもそのはず、2016年には2400万人の外国人観光客が訪れています。東日本大震災の影響で訪日外国人旅行者数が少し落ち込んだ2011年が620万人でしたので、ここ5,6年で4倍も増加しています。
増加の理由としては、日本を観光立国にしようと国を挙げてのプロモーションが功を奏したからだといえます。また円安となり割安感が出たことや、日本への観光ビザが必要なくなったこと、消費税の免税対象を拡大した点も挙げられます。加えて中国や東南アジアの国々が発展して経済的に豊かになったことも大きいでしょう。
訪日外国人旅行客増加のメリットは、宿泊費、食費や交通費、お土産の購入代などの出費が日本の消費を押し上げる点です。今後日本の人口は減少していくとみられており、消費の伸びがあまり期待できないので、外国の方が消費を押し上げてくれるのはとても重要なことになります。 総務省の家計調査から昨年の1人当たりの消費額をはじくと約123万円。一方、観光庁が調べている訪日外国人1人当たりの消費額は約13万5千円。人口が1人減っても、9人強の外国人が来れば補えるということになります。訪日外国人旅行客の増加は日本に大きな経済効果を与えそうです。
ネガティブな声としては、外国人観光客を装った犯罪者が入国し、犯罪の増加に つながることが心配ということや、外国人の言葉や独特の習慣がわからず、日本人との間で トラブルをおこすことが心配という声が挙がっています。
受け入れ態勢を整備しようと努力をしていますが、まだまだ課題は多そうです。宿泊施設が足りてない点、お店や施設の受け入れ環境の整備(メニューの多言語化、Free Wi-Fiやクレジットカード決済の整備)、公共機関の外国人観光客向け対応力の向上などです。政府が2020年の訪日外国人観光客数目標を3000万人としており、東京オリンピックもありますし、もっと増加が見込まれています。これらの課題の改善がトラブルが起きないようにするという点でも必要になってくると感じました。
訪日外国人旅行客の増加は経済効果の期待ということがありますが、やはり日本に興味を持って足を運んでくれる、ということが嬉しいことだなと思います。東京オリンピックに向けてどのように情勢が変わってくるのか楽しみだと思いました。

甲村

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