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第436回 寒の入り

2021年12月26日

『寒の入り(かんのいり)』は、字を見ただけで、寒い季節の訪れを感じます。でも、「寒の入り」は、気温によって決まっているわけではありません。二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつ、『小寒(しょうかん)』が「寒の入り」と呼ばれているのです。つまり “ 小寒=寒の入り ” というわけです。「寒の入り」ともいわれる『小寒』は、春分や秋分、夏至や冬至のように、1年を24等分に区切った季節の節目(二十四節気)となる呼び方の一つで、1年の中で最も寒くなる期間の前半となります(後半は大寒)。
小寒は二十四節気の23番目にあたります。
寒の期間(すごく寒い時期)は、小寒などの冬真っ只中の頃から暦上の春となる立春の日(2/4頃)まで続きます。
この小寒から立春の前日までの間を『寒の内(かんのうち)』または『寒中(かんちゅう)』といいます。そして、立春のことを、『寒の明け』といいます。二十四節気の順番でいうと、冬至→小寒→大寒となります。
【2022年の小寒の時期】1月5日(水)
【2022年の大寒の時期】1月19日(水)
小寒の約15日間にあたる3つ
1/6~9頃:水辺に芹の苗が群れはえてくる頃。
1/7の人日の節句には七草粥を食べる風習があります。七草粥に使う春の七草は、せり、なずな、ごぎょう(ははこぐさ)、はこべら(はこべ)、ほとけのざ(こおにたびらこ)、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)です。春の七草は、邪気をはらい、健康になるとされています。この春の七草が入った粥を食べて一年間の無病息災を祈る七草粥は、お馴染の習慣です。
1/10~14頃:凍っていた泉の水(地下水)が動き始める頃。
1/15~19頃:きじが鳴きはじめる頃(オスのメスへの求愛)。
1/15は小正月で、旧暦では満月のタイミング。
女性がやっと一息つけることから別名、女正月ともいわれています。
美しい四季をしっかりと感じられるのは日本ならではの特権です。寒い時期には寒さに負けてしまいそうにもなりますが、冬の「寒」を一つの風情として楽しむ心も忘れずに持ち続けていたいものですね。
外山

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