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第505回 タブラ・ラサ 「生まれつき」なんてない

2023年08月06日

タブラ・ラサとはラテン語で「何も書かれていない石板」と言います。

有名な哲学者の一人であるジョン・ロックが生まれた時の人の心はタブラ・ラサのようなものだとの結論付けました。

彼が言うには何事にも現実世界についての理解は、感覚を通して得られた直接的な経験によって導かれるか、本などの間接的な経験によるものかのどちらかの要素によって成り立っている。ということです。現代ではこの考え方は当たり前かと思いますが当時の社会にとっては衝撃的なことだったことでした。

生まれた時に誰の心もまっさらであるならば、人間には生まれつき優劣はないという事になるからです。王族や貴族だろうと百姓だろうと生まれつき優劣はなく個人の教養はその後の経験すなわち、教育によって出来上がると主張していることです。この考え方がフランスにおいて身分社会から全員が平等となる考え方に繋がってくるという事です。

 

人が経験と学習によっていくらでも学ぶことが出来るとジョン・ロックが結論付けるなら現代においても大切なことになってくるのではないでしょうか。

人間が今まで学んできた知識というものがchat GDPなど進歩したAIに取って代わられることが徐々に起きてきております。今後寿命が100年近くなる中で一度学んだ知識はテクノロジーによってすぐ使い物にならなくなる事が増えてくるかと思います。この場合いかに速く頭をタブラ・ラサにしてリスキングできるかが大事になってくるかもしれませんね。

 

藤浪

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