ページの先頭へ

第510回 無功徳 見返りを求めてはいけない

2023年09月10日

無功徳とはダルマさんの愛称で知られている達磨大師が禅を中国に伝えた時の話です。当時の中国の権威である武帝は仏教への信仰が厚く、大奥の寺を建立して仏心天子と世間から呼ばれるほどでした。

武帝は「私は即位以来、寺を造り、経を写し、僧を沢山作り上げてきた。この私にはどのような功徳があるのでしょうか。」
達磨大師は「無功徳」、たったそれだけです。
何のご利益もありませんよの一言で済んでしまいました。見返りを求めるのは、あれもこれもしたと頑張ったのに認めてもらえないのだと感情が湧いてしまい心が荒んでしまいます。達磨大師はそこを武帝に諭したのです。

 

私たちは1つの行為対して効果がはっきりと現れなくては無駄な行為だと考えてしまいます。

物の受け渡しなどはあげたらそれで終わりだと考えて、お返しが来たらそれはそれでありがたいと考えることです。

打算的な行為ではなく純粋な人間性の心情から出る行為、これが仏の慈悲というものであるのだということです。

 

藤浪

記事を共有するShare on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter
Share on LinkedIn
Linkedin

過去の日記

TEL
0562-93-5561

株式会社 藤榮

〒470-1144
愛知県豊明市阿野町稲葉74-46

TEL:
0562-93-5561
FAX:
0562-93-0211

kitchen@fuji-advance.co.jp