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2024年02月18日
大麻とは大麻草を加工したもので「マリファナ」「ガンジャ」「ハシッシュ」「ハッパ」などの呼び名があります。大麻草はあまりに繁殖力が強く3~4ヶ月で3~4メートルほど成長します。
実際に日本でも各地に生えており布や縄など様々な繊維として使われています。生命力が強いため「神様が宿る草」と考えられていたようです。つまり大麻は米よりも歴史の長い作物だと言えます。
さらに大麻は食用にも使われていて七味唐辛子や鳥のエサなどにも入っています。
戦後アメリカからの指導によって禁止薬物に指定されました。当時の日本政府は大麻=薬物という認識がなかったため驚いたそうです。なので大麻草の農家を守るために「大麻取締法」をつくり大麻栽培を許可制にしました。しかし化学繊維の発達によって繊維としての需要が減ったことと許可基準が厳しいため昭和29年には37313人だったのが平成28年には37人まで激減しています。そして許可を受けた人でも好きに吸ってはいけません。
大麻の依存物質の主成分はTHC(テトラヒドロカンナビノール)と呼ばれるもので大麻草の葉や花穂などを加工して吸います。ちなみにTHCは規制されていますが、これは大麻に100種類以上もある成分の1つに過ぎません。別の成分のCBD(カンナビジオール)はTHCのような精神作用がないためリラックスオイルとして合法に使用することができます。CBDはリラックス効果の他てんかんの抑制をしたという報告もあります。
実際に大麻を吸うとどうなるかというと、まず大麻を使用するとドーパミンが増えますが、覚醒剤とは違い数時間にわたってじんわりとした多幸感に包まれます。さらに感覚が鋭くなるので小さな事にも感動するようになります。そして思考もどんどんスケールが大きくなります。しかしその後、体が重くなり思考が止まってしまうこともあります。また繰り返し使用することで無気力になっていく人もいます。
ただ総じてソフトな効き方なので覚醒剤に比べて使用ハードルも低く世界的にほぼトップで使われる薬物です。世界的には大麻が認められる傾向にありオランダ・イタリア・スペイン・カナダ・アメリカの一部などではほぼ合法化されています。
それだけ合法化されるならなぜ禁止されたのかというと酒とタバコのせいです。そもそもマリファナはメキシコの言葉で「安いタバコ」を意味します。まずアメリカで禁酒法が作られたがすぐに中止されました。しかしそうすると酒を取り締まる警察官が失職してしまうのでかわりになる禁止物を作る必要がありました。タバコは当時多くの白人に消費されていたため貧しく立場が弱かった黒人や貧民層が使用していた大麻(マリファナ)が禁止される事になりました。大麻は他の薬物に比べて害や依存性は低いと言われています。またあまりに使用者が多いため放置すれば非合法組織が儲けすぎてしまうため合法にして政府が管理した方が良いと合法化の動きがあるのです。ただ薬物は薬物なので依存すれば心や生活に悪影響があるので合法な国でも安易な使用はオススメしません。
福田