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第546回 一挨一拶(いちあいいっさつ)→挨拶→そのあとは?

2024年08月05日

私たちが普段している挨拶には禅語由来で「挨」には「おす、開く、 近付く」という意味が、「拶」には「せまる」という意味があります。

「一挨一拶」とは、師匠が問答 を迫り弟子が答えることを繰り返す様子を表しており、それが修行するお坊さん同士が相手に近付き声をかけ、 問答を通して互いの悟りの深さを測り合うことを言うようになったそうです。そこから今のように親愛 の情や礼儀を込めて言葉を交わし合う様を「挨拶」というように転じていったそうです。

お互いの悟りの深さを測ることが無くなった現在の私たちですが、職場、家庭、地域で共同生活するうえで円滑なコミュニケーションツールとして欠かせないものになっております。また相手の挨拶の仕方や声の調子で、相手の今の心の状態を察することもできます。

 

しかし最近では、若者たちの間で挨拶の不必要性を唱えている記事もあります。お互いに視認していれば挨拶がなくても困ることはない、ことあるごとに定型文を呪文のように唱えることは非効率という意見もあるそうです。

 職場に関してはその会社に所属することで賃金を支払うメンバーシップ型からそのスキルに対して賃金を支払うジョブ型に変化しつつあります。コミュニケーション能力が高くなくてもキャリヤや専門性を高めれば組織という枠組みにとらわれず働ける人たちから「挨拶は必要ない」と意見することも容易くなるのかもしれません。
では共同生活するうえで円滑なコミュニケーションが必要無くなり、相手の状態など意に介さなくなった場合挨拶はまた名前を変えて生き残るのかそれとも絶滅してしまうのか。自分が生きているうちに挨拶が絶滅することはないと思いますが、今後も話題になるのかもしれません。
藤浪
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