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2024年09月06日
革素材と一言にいっても様々な種類があるのをご存じでしょうか
例えば「世界三大レザー」というのはヌメ革の「イタリアンレザー」、馬革の「コードバン」、牛革の「ブライドルレザー」が3大レザーと呼ばれています。
他にもヘビ革、ワニ革、サメ革など革の種類によってさまざまな表情がありますがその中でも革好きの人の間で近年急速に人気になっているプエブロレザーについてご紹介します。
プエブロとはイタリア語でプエブロインディアンの集落を表し民族的な表情を持つ革という意味です。プエブロレザーは生後2年以上の雌牛の原皮を使用し、バケッタ製法によってつくられた革になります。バケッタ製法は化学薬品を使用せず植物性のタンニン(ベジタブルタンニン)でなめされた後、牛脚油をじっくりと時間をかけ浸透させます。動物性のオイルは特に大変な手間と時間がかかる製法ですが、一度浸透したオイルは抜けにくく革の状態を保ってくれます。
表面はわざと毛羽立たせるような加工がしてあり、そこからさらに人の手の脂や水蒸気によって他の革よりも素早くエイジングしていくというのが最大の特徴です。実際に持っている財布の変化を見てみると
新品の時は少しザラザラしていますが、時間が経つと毛羽だった革が寝ていき、つやつやになります。革の色の変化も他の革よりも大きく、味わい深いものになります。こちらが1年程度使い込んだ財布になります。写真では見えづらいですが、使用から1か月程度で青だった革が濃い緑に変化していき、エイジングの速さと変化の大きさにとても驚きましたが、新品の時の色も使い込んだ後の色も両方とも味があって愛着がわきます。
藤浪