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第552回 缶ジュース発売記念日

2025年04月27日

1954(昭和29)年4月28日、明治製菓から日本で初めての缶ジュース「明治天然オレンジジュース」が販売されました。
当時はビンジュースが主流でしたが、ガラス製のビンだとオレンジのビタミンCが紫外線によって壊れるため、缶入りジュースが開発されました。果汁100%の味を生かすためにもビタミンCを保存する缶ジュース開発は必須だったのです。
発売当初のジュースは缶詰と同じで、缶切りがないと飲むことができませんでした。この後、1957年には缶の上部にオープナーが付いた「オープナー付缶ジュース」が発売され、手軽にジュースが飲めると評判になりました。
オープナーとは先のとがった小さな缶切りで、それで缶の上部に2カ所の穴を開けて飲むというもの。現在のようなタブが導入されたのは1965年からのことになります。
発売当初、缶ジュースの値段は40円で、現在の価格に換算すると約900円となり、高価なものでしたが人気商品となりました。
当時の「明治天然オレンジジュース」は、果汁50%で、内容量は「正味二〇〇瓦」と記載されていました。これは、現在でいう200グラムを意味しており、ビン詰めジュースと同量であることからも、消費者への親しみやすさが伺えます。
また、缶には「ビタミンC 50mg強化」と記載されており、健康志向の消費者に向けたアピールも見逃せません。ビタミンCが豊富であることを売りにしていた点は、現代の健康ブームを先取りしていたようにも感じられます。
「明治天然オレンジジュース」の成功を受けて、明治製菓からはアップルジュースやグレープジュース、パインジュース、フルーツジュース、トマトジュースといったさまざまな缶ジュースが発売されました。これにより、消費者は自分の好みに合わせて様々な味を選ぶことができるようになりました。
缶ジュースの多様化は、私たちのライフスタイルに大きな変化をもたらしました。ピクニックやスポーツ観戦などのアウトドア活動時にも、手軽に様々なジュースを楽しむことができるようになったのです。
外山

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