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第48回 成長するとは一体何なのか

2015年10月10日

「何から何へ変化することが自分自身にとっての成長であるかを考え、またその変化をもたらすために今の生活のどこを変えていけばいいのか見直すべきであると感じました」という意見があった。
学校の成長は簡単に言えば進級または進学などわかりやすい。しかもこれはほぼ与えられたものといってもよい。
しかし社会人になってしまうと「仕事の中の作業」というものは会社から与えられるが、それが自分の成長とどうつながるのか分けがわからない。
「年々仕事をすれば給料が上がっていくじゃない」その通りだが、果たして仕事の目的は給料を上げるためなのか?そのために我々は職場に行くのか?生活のごく一部が仕事である。1日の内の10時間ぐらいが仕事への時間とすると、それ以外の時間の成長は何(・・?また100日以上お休みがあるのだから1年の内の1/3の余暇時間での自分の成長は何(・・?となってくる。
私が思うのは成長とは「ライバルを追い越す」ということと思っている。
ではそのライバルは誰か?私は最大のライバルを自分の「親」と考えている。
親は子供の幸せを願って独り立ちできるように育てている。独り立ちしていくと寂しい思いがするが、人生最大の達成感を感じる。
子供も親から離れて自らの力で生活できるようになり、また社会でバリバリ活躍できるようになっていけば、こんなうれしいことは無い。
思うにこの社会でバリバリ活躍できるようになるのは何度も言うように35歳以降であろう。そして子供が中学ぐらいになった時以降が生活が大きく変化し、自らの足で立っていると感じるようになってくる。
自らの力で立っているつまり一端に社会で生きていると感じられるようになった時に、はじめて自分の親が自分を育ててくれた苦労を理解できるようになり、改めて自分は親よりも人間的にすばらしいであろうかと比較できるようになる。
大体40歳位で人間は自分の親を追い越すことができる。いや全員ではないが……。
この40歳以降はもう花で言えば枯れていく状況である。これ以上人間の能力アップは見込めない。だから成長も難しくなってくる。
この40歳ぐらいまでに親以上に自分はこの世に生を受けて思いっきり走れただろうか?
「よし追い越した」と感じた時が「成長」できたと実感できるときだと思う。

 

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