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2016年03月13日
脳は大きく3つの部分に分けることができる。
一番奥に位置する最も古くからある脳幹。脳幹は生命の維持を司っていて、心臓の拍動や呼吸、さまざまな反射運動もコントロールしている。まさに生きるための脳=「生命脳」と呼ばれる。
脳幹の外側にあるのが次の時代に誕生した大脳辺縁系。記憶、好き嫌い、やる気などを司っています。ここはたくましく生きるための脳=「動物脳」と呼ばれる。
最も外側が大脳新皮質。人間の脳は特にこの部分が発達している。ものを考えたり、感じたりする働きをしている。この巨大な大脳新皮質によって人間独特の文明・文化を築いてきた。うまく生きるための脳=「人間脳」と呼ばれる。
そして脳の最も外側の大脳新皮質は、論理的な思考が得意なため、ここから出てきた人間の言葉というものは、非常にウソが多く信頼に足りるものではありません。
また、脳の中層にある大脳辺縁系は、本能に根ざした指令を行いますので、大脳辺縁系から出た行動には、ウソがないということです。
大脳辺縁系から出たしぐさを見れば、人間の本当の気持ちが分かるということなのです。大脳辺縁系から出た本能的なしぐさが最も出てくるのは足であり、次に多いのが腕なのです。
まさに、本当の気持ちが表れるのは、言葉や顔の表情ではなく、足であるということが言えるのです。
たとえば、嫌な相手と出会ってしまった時は、顔は笑っていて、言葉は社交辞令を言っていますが、足は逃げたい方向に向いているものです。また、何かの脅威や恐怖を感じたときは、足は非常にあわただしく動き出し、今にも逃げ出したいような動作をします。
ではなぜ、足のしぐさが本能と密接に関わっているのかと言いますと、足は逃走するために必要なものだからです。
もし、外敵に襲われた時に、どうしようか考えていたら逃げるのに遅れて、外敵に食べられたり、殺されたりしてしまいます。
したがいまして、外敵に襲われた時には、何も考えることなく、スピーディーに本能的に逃げることができるように、足への指令については本能の直轄となっているのです。
生きていくにはコミュニケーションは欠かせません。人間の心理を正確に判断するには、相手の言葉や顔の表情と、手足や腕、胴体の動きが一致しているかを見ることです。
山本