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第86回 新人をトレーニングする流れは

2016年05月01日

作業に関しての新人教育のまず初めは「教育」である。教育とは不足する知識と経験を補うこと。つまり最初は知識から始まる。先輩が実際に作業をやって見せる。そのやって見せていく間に作業をビデオで映しているように解説していくのである。これはこうする、次はこうする、この時の動作のポイントはこうである。ぶつぶつ自分の仕事・作業を解説していくのである。すると自然と後輩も要領がわかってくる。
次は「訓練」実際にやらせてみて隣で先輩は後輩の作業の具合をじっと観察し、具合の悪い点を随時指摘し、もう一度やって見せてるのである。これはしつこいほど自分と同じやり方ができるまで繰り返すのが良い。この繰り返しで作業が正確にできるようになる。 間違っても「急いでやれ」と要求してはいけない。まず初めは「正確さ」を覚えてもらう。それがマスター出来れは次は早さである。何を何分で仕上げるのか。ここから本当の仕事に入っていく。何とか一人前の入口に入ってくる。
そして次に要求することは「準備と片づけ」である。これは別の呼び方をすれば「しつけ」というものである。 誰もが作業ができるようになってくると自分勝手になってく。それでは会社としていや先輩として作業員をコントロールできない。だから次のステップは「しつけ」になっていくのである。「作業の前にはこのように準備しておきなさい」「仕事が終わったらこのように片づけしなさい」まるで親が子供に躾けるがごとく行うのである。「躾とは身を美しくすること」だから徹底的に掃除・片づけ・整理にこだわるのである。このこだわりがない者が躾するとその後輩も躾がなっていない作業員になってしまう。 躾されないものが慣れてくると私は仕事はできると勘違いしだして、偉そうな態度になる。しかし大きな勘違いである。仕事とは責任を果たすことであり、作業さえできればよいことではない。仕事には人間関係や準備、片付けも含まれてくる。これが単純に言うとアルバイトと社員の違いである。社員は仕事の基本であるその会社の文化を学ばなければならない。つまり企業文化=コーポレートカルチャーである。これを学びそして会社がどの方向に目指していて、自分たちはそのどの部分の責任を担っているのかを理解して初めて「仕事を任された」という状態になってくる。 この責任を任されてきた人間ほど心身が練磨され周りから大切にされるようになる。
教える側も覚える側も、まちがっても「作業さえできればよい」と言った考え方は持ってはいけない。

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