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2016年11月06日
ひと口に「マネジメントスキル」といっても、職業や職種によって、かなり多岐にわたります。
なかでも、部下や同僚、職場のスタッフを上手に管理して、業績を向上させる能力が代表的なものではないでしょうか。また、個々のスタッフの能力を高め、できるだけ費用と時間をかけないで、一定期間内に目標を達成させるということも、マネジメントスキルのひとつです。
経営管理的なスキルと、コミュニケーション力、交渉力などのヒューマンスキルを含めたものまでをマネジメントスキルとする場合もあります。
マネジメントスキルというのは、経営管理・人間関係の円滑化を含めた、ある意味「仕事に対する総合的な能力」ともいえます。ですから、どちらか一方ということではなく、両方の能力を身に付けることが望ましいでしょう。
経営管理的なスキルとしては、就業している企業の分野で必要とされる基礎的な専門知識はもちろん必須。可能であれば財務、マーケティ ング、研究・開発など、関連するほか部署の現状を把握しておくことも、自分が管理する部署の業績を向上させる要素となります。ヒューマンスキルは、職場内の人間関係の調整、部下の育成などが中心になります。ただし、上から叱咤激励するだけでなく、同じ目の高さで、相手の意見や提案に耳を傾けることは忘れないようにしたいものです。
マネジメントスキルをアップするには、書籍などを読み独学することはもちろん、セミナーや研修を受講する方法などがあります。組織のマネジメントは、「制度やしくみを整備することによる取組み」「個人のやる気を喚起するための取組み」に大きく分けられます。
通常業務においては、後者の割合が高いといえるでしょう。部下や同僚など、自分が管理するスタッフの向上心を高めるためには、「部下の存在意義を認める」「知識・スキルの習得を促す」「良好な人間関係を構築する」ことがあげられます。なかでも、「部下の存在意義を認める」ということは大切な要素。人間は「自分がいてもいなくても、何も変わらない」という思いにとらわれると、やる気を失ってしまいます。逆に、存在意義を認められれば、自分の存在に自信が持て、よりいっそう業務に取り組む意欲がわいてくるものでしょう。
部下ひとりひとりのモチベーションを高く保てるようにするのは、リーダーの役目。日ごろからマネジメントスキルを磨き、いざという時に効果的に生かしたいものです。
山本