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第147回 早いか遅いか

2017年02月05日

複雑化しすぎたビジネスの現場では、一人でできる仕事は限られます。逆をいえば、一人では限界があるので、それぞれの長所を持ち寄って、1+1が2以上になるように効率を高めているのが、「組織」というものであり、「会社」というものです。他人との協力関係があってこそ、「会社」が存在する意義があります。
協力し合う場ですから、仕事においては、「依頼する」「依頼される」という関係がほぼ必ず存在します。
仕事が早いか、遅いか、は、「依頼する人」が語ることであり、「依頼されている人」が語ることはほとんどありません。依頼するときに、「期限」を伝えます。普通であれば、「期限を区切られている仕事」を優先的に考えます。
一般的には、その「期限」内に仕事を終えるように努力をします。この「期限を守る」というのは、待ち合わせ時間と同じようなものです。待ち合わせに遅れるならば、連絡するのがマナーですし、待ち合わせ時間よりもかなり前から待っているのもマナー違反です。仕事を依頼した人の期限に間に合わせることが大事であり、早すぎても、遅すぎてもいけないのです。それは、依頼した人の都合を考えるべきだからです。自分の都合を優先してはいけません。もし、優先したいのであるならば、頼まれたときに交渉すべきです。
遅い、というのは、依頼した人の期限に間に合わせることができなかったからです。すなわち、仕事が早いか遅いかを決めるのは、その仕事を依頼している人、その仕事ぶりを期待している人が決めることであり、自分のモノサシでは測れないのです。ですから自分のモノサシを外して、「依頼者」の要望を満たすことができたか、自分の役割を果たすことができたか、感謝されるような仕事ぶりだったか、という点を意識する必要があります。
仕事に限らず、人生において考えるときに、「速さ」か「早さ」のどちらかが求められているのかという判断が大切になります。しかし、この反対語はすべて「遅い」なのです。
「速い」というのは、スピードそのもの。動作・作用の進行にかかる時間が短いこと。
「早い」というのは、基準となる時間に対して、前であること。
ですから、「遅い」というネガティブなフィードバックに対しても、速度なのか期限に対してなのかを考える必要があります。
仕事においては、「早さ」のほうが「速さ」より重要な場面が多いでしょう。要は、期待に応えるということです。

 

山本

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