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第177回 子供を叱るのと、怒ることの違い

2017年07月09日

子供を育てるためには、叱ることが大切です。

なぜなら、子供は善悪の区別がまだできていないため、何が悪いのか、何が良いのか、分からないからです。

したがって、叱ってもらえないで大きくなると、悪いことを悪いと感じずに平気でやってしまう大人になります。

そうなると、いろんなところでイザコザが起こったり、常識のないやつだと言われて、敬遠されたり嫌われたりして、社会生活をうまく進めていけなくなります。ですから、しっかりと叱ってあげるのは、親の義務であり、責任でもあります。

 

しかしながら、叱るのではなく、感情に任せて怒る親があまりにも多いです。

感情に任せて怒ってばかりいると、子供は心に傷が残り、人間に対する不信感と恐怖感を抱くようになります。

そして、親の顔色をうかがい、恐怖の中で生活するようになってしまうのです。このような場合、大きくなって力がついてくると、これまでの恨みとばかりに一気に親に反抗しだし、家庭内暴力で親を傷つけたり、非行に走って警察のお世話になることもあります。

 

叱るのと、怒るのでは、明確に違います。このことに、まずは気付いてください。

叱るとは、感情的ではなく冷静に、やってはいけないことを子供に教えてあげることです。

ここには、子供にきちんとした大人になってほしいという親からの強い愛情が含まれています。

 

しかしながら、怒るのは、ただ単に腹が立つから、むしゃくしゃするから、感情に任せて怒鳴り散らし、子供に対して手をあげてしまったりするのです。

そして、腹が立つ原因も、親自身が仕事がうまくいってなくてイライラしていたり、人間関係でつまずいていたりして、親自身の問題で発生したイライラを、子供に八つ当たりしていることがほとんどです。

 

感情に任せて怒るのは、ただ腹が立つから怒るだけであり、そこに、子供にきちんとした大人になってほしいので教育しようという愛情は含まれていません。

感情に任せて怒ることは、その動機そのものが、ヒステリーや虐待、DVと同じ次元にあるのです。ですから、叱ると怒るを明確に区別し、子供がやってはいけないことをしたら、その場ですぐに、「こんなことはやってはいけません!」ときちんと叱るようにしましょう。きちんと叱ってあげれば、その場の雰囲気で、自分のためを思って言ってくれていると子供は理解しますし、悪いことは悪いときちんと認識してくれます。

寺澤

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