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第188回 教育には「見切り発車」がつきものである①

2017年09月04日

会社に新入社員を入れる。これは何のためか?それはその会社の長年の伝統を引き継いでもらいためである。伝統とは企業文化である。

一旦採用され部署に配属される。月日がたってくるとその人間はラインかスタッフか判断される。それは上司が判断するだけでなく、先輩や仲間もである。スタッフになれば「企業文化」を引き継ぐことに徹していくことになる。これによって彼らの地位・名声・収入が決まっていく。

スタッフはラインを教育する。ラインに求めるものは決められた作業を間違いなく一定の時間で行ってもらうことである。

まずは「教育」から始まる。教育とは「不足する知識と経験を補うこと」である。そして次にやってくるのが「訓練」である。訓練とは「繰り返し繰り返し同じ作業を行って、早く正確にできるようさせること」である。

作業できるからスタッフになれるわけではない。作業は今AI・機械化になっている。作業員はその機械の取扱者になりつつある。そこには「職人=子弟制度」はもはや失われている。

しかしスタッフには子弟制度は残されている。スタッフ作りは常に「一子相伝」なのである。あくまでも教えられる側の欲求があるから、日々鍛錬が行われるのである。鍛錬とは我慢・矛盾の理解・犠牲・苦労 それこそラインにとっては全く近寄りたくない世界なのである。

そこで最初に戻るが会社は人を採用する。何のためにかである。

師は経験上無駄骨はおらない。それほど暇ではない。ましてやラインに口出しする時間はないのである。

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