https://www.fuji-advance.co.jp
〒470-1144 愛知県豊明市阿野町稲葉74-46
2019年07月21日
皆さんは、人に期待することや、期待させることって、どう思いますか?
人に期待する気持ちを持ってしまうと、自分がコントロールできない物事に、感情をベットすることになります。人に期待した場合、自分の思っているような行動を他人がとってくれなければ、勝手に傷つくことになるわけですよね。それを避けたいなあ、と思うわけです。この世でコントロールできることは自分の意志と行動だけ、他人の意志や行動を自分の思惑通りにコントロールすることは、絶対に不可能だと考えています。
なので、基本的に人に期待することをしない。人に期待しないという生き方の効能は、何と言っても「他人に振り回されずに、いつでも機嫌よく生きていられる」ということです。誰かや何かに期待する気持ちを捨てると、心が乱れる要素が大幅に減ります。誰かが自分の思惑通りのことをしなくても「まあ、そういうこともあるよね」と受け流すことができるし、何か期待はずれのことが起こったとしても、「そうか、仕方がないなあ」なんて思って、それで仕舞いにすることもできます。
自分の意志や行動さえ、ブレずにコントロールできていれば、後のことはもう、どうなろうが、自然の流れに身をまかせるだけです。極端な話ですが、たとえ明日、この世が終わってしまうとしても、それは私自身にコントロールできないことだから、仕方がありません。誰かがいなくなってしまったり、うまくいかない出来事が起こったり、思いもよらぬ不幸があったとしても、それはそれで、仕方がない。
相手に何も期待しない、期待させない。それによって、たしかに、心を乱されることは減る。でも、同時に、心はどんどん凍っていってしまうのかもしれません。
誰かにがむしゃらに期待して、心を通わせようと踏ん張って、それでもうまくいかなくて、涙を流しながら、心を痛めながら、相手のことを想う。そんな強い関わりを求める願いを、私たちは捨ててしまったのではないか。
なんだか、そんな気がしてならないんです。
本田
2019年07月16日
いまだ戦わずして廟算して勝つ者は、算を得ること多ければなり。いまだ戦わずして廟算して勝たざる者は、算を得ること少なければなり。
算多きは勝ち、算少なきは勝たず。しかるをいわんや算なきにおいてをや。われこれをもってこれを観るに、勝負見わる。
「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」の現代語訳
そもそもまだ戦わないうちから作戦会議で既に勝つと確信するのは、五事・七計を基に得られた勝利の条件が、相手よりも多いからである。まだ戦っていない段階で勝つ見込みがないのは、勝利の条件が相手よりも少ないからである。
勝利の条件が多い方は実戦でも勝利するし、勝利の条件が少ない方は、実戦でも敗北する。ましてや勝算が一つもないというのは、何をかいわんやである。私はこうした基準によって戦いの行方を観察しているので、勝敗は目に見えるのである。
これが現代語訳になります。
「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」の解説
五事(戦力を検討する5つの基本事項)と七計(戦いの勝敗を決める7つの基準)により、孫子は戦う前の段階で勝敗を予測できました。
彼我の戦力を比較し、自軍が優っているところが多ければ勝ち、劣っていれば敗れるという論理的な考えを二千数百年前に確立していたところに孫子の偉大さがありますが、その場の思いつきではなく、冷静に自らと相手の戦力を分析した後に勝てる算段をして戦いを挑むということは、現代のビジネスでも重要です。
新美
2019年07月07日
大きな木があれば、その陰でひっそりと暮らせば、下に居る小動物など弱い生き物は大樹に守られ、生き延びることができます。
台風などのときでも、雨や風から大樹が守ってくれるので、その陰に寄っている弱い生き物達は難を逃れることができます。
このように、自然界でも、弱いものは強いものにうまく寄り添い、守ってもらっています。
私達もそうです。弱い内は、強いものに守ってもらうことができます。
人間でいうと、組織に入り、守ってもらうということが言えます。
しかし、自分が強くて力があるなら、大樹の陰でじっとしていてはいけません。
自分自身が大樹になれるはずです。
そして、自分という大樹に、たくさんの人達が集まってくるはずです。
いずれは大樹になるけれど、今は弱い存在だという人もいるはずです。
そんな人は、弱いうち、力の無いうちは、強い組織や人の陰で生きていく方がいいでしょう。
そこで、コツコツと大樹になる力を蓄えていく必要があります。
最後には、自分自身が大樹となるべく、その場所を飛び出すというのがいいでしょう。
あなたが弱くて力のない存在なら、 大組織や、力のある人の後ろで生きていきましょう。
あなたが強くて力のある存在なら、大樹となるべく、大きく育っていきましょう。
寺澤