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第441回 「幸せ」は腸で作られる

2022年01月30日

腸は「第二の脳」と呼ばれています。

脳は迷走神経を通して、声帯、心臓、肺、消化器官といった臓器に指令を送っていると言われています。しかし、じつは消化器官の神経系のうち80〜90%は、指令を受け取るだけではなく、脳に情報を送ってもいるのだそうです。

驚くべきことに、腸は「腸神経系」と呼ばれる独自の神経系を持ち、この神経系の働きによって脳からの指令がなくても自活できるそうです。心臓だって脳なしでは動けないと考えると、腸ってスゴいのかもしれません。

それではなぜ、第二の脳と呼ばれるほどに、腸は重要な臓器へと進化を遂げたのでしょうか。

かつて、人類にとって「食事」は、生存を左右する重要な要素でした。そのため、消化器官と脳が情報をやりとりすることが、生き延びるうえで最低限必要だったと考えられています。

たとえば、現代では「摂りすぎに注意」と言われる砂糖や脂肪ですが、かつての人類にとってはなかなか食べられない貴重なエネルギー源でした。そこで、砂糖や脂肪を食べたときに、ドーパミンを脳内で分泌させて、快感を感じさせるようになっているのだと言います。

腸内に存在している細菌は、体の中にあるドーパミンの50%、セロトニンに至っては90%を生成していると言われています。

ドーパミンは快楽を与える物質で、セロトニンは安心感につながる物質と言われています。おいしいものを食べると幸せな気持ちになるのは、こういった作用が関係しているとか。

心の状態にも、腸は大きく関係します。

例えば多くの動物では、ストレスを感じるとお腹が痛くなり、便意をもよおします。これは脳が自律神経を介して、腸にストレスの刺激を伝えるからです。

また、腸で生成されているセロトニンの不足がうつの原因になるとも言われていて、腸からの治療ができる可能性もあるそうです。

ストレスを感じているときは、食事や生活習慣を見直して腸内環境を整えることも大事です。善玉菌のビフィズス菌を含む食品やサプリメントを積極的にとるなど「腸活」を続けていきましょう。

櫃田

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第440回「類似性」と「相補性」

2022年01月23日

人間は、初対面の時に、意識的にも無意識的にも、ぱっと「人物鑑定」をするものです。「なんか、この人とはうまくやれそう!」「いい感じの人ね〜」
「この人とは相性がよさそう!」そんな風に「好印象」を抱くケースもあれば、反対もあります。「ちょっとこの人とは合わないかな」「どうも苦手なタイプっぽいな…」「この人、無理!」こんな風に、否定的にとらえることもあります。人には、どうにもこうにも「好き嫌い」があるものです。どんな人にも何歳になっても、好き嫌いはあります。
「性格が合う・合わない」「好きなタイプ・苦手なタイプ」。言い方はいろいろとありますが、ある人に好印象を抱くか否かは、「相性」の問題が深く関わっています。どんな人に対しても、苦手意識をもたず接することができたら理想です。多くの人にとって「相性」「好き嫌い」の問題は、どうしてもつきまといますし、「好き嫌い」があるのは、むしろ普通のことです。
「類似性」:自分と他者の性格、体格、価値観など、ある要素が似ている。
「相補性」:自分と他者のある要素は異なるが、補いあえる関係にある。
「似ている」から好きになる(類似性)こともあれば、「似ていないから」好きになる(相補性)こともあります。
「似た者夫婦」という言葉があります。
性格・価値観・趣味などが同じ夫婦は、互いを理解しやすく、一般的に、結婚生活が長続きすると言われます。また、夫婦生活を続けていくなかで、だんだんと趣向が似てくる際にも「似た者夫婦」といいますね。いずれしても、「似ている」(類似性)ことに関する人間関係の機微を表現した言葉です。
「類は友を呼ぶ」ともいいます。
「気の合った者や似通った者は自然に寄り集まる」です。まさに「類似性」のことです。お酒が好きな者同士であれば「飲み仲間」となるでしょう。でも、お酒もお酒の席も苦手であれば、その「飲み仲間」を好きになれず、遠ざかるかもしれません。
出身地、出身校が同じ。ゴルフ、釣り、山登り、音楽、映画など趣味が一緒。何らかの共通点があると、人は引かれ合います。のんびりしている人は、のんびりしている人が好きで、几帳面な人は、几帳面な人が好きになる傾向があります。似ていることで安心するのです。
「相補性」は、相手が自分とは違っていて、お互いに補いあえる関係のことです。「自分にないものを持っているから好き」が「相補性」です。
人は「自分に足りないものをもっている人を求める」傾向があります。背の低い女性が、背の高い男性に憧れ好きになったとしたら、これは相補性の典型例です。「性格が正反対なのに、妙に仲がいい」という友達や知り合いがいませんでしょうか。
「強気の人」と「弱気の人」
「おおざっぱな人」と「細かい人」
「気の短い人」と「のんびり屋さん」
夫婦関係でも、ちょっとだらしない旦那さんに、しっかりものの奥様というのは、よくあるパターンですね。性格が違い、言い争いも多いので「合わないのでは?」「いずれ離婚する」と思うものの、互いを必要としあってるため、結婚生活が長続きしています。しっかりものの奥様は、神経質なところがあって、のんびりしている旦那さんに助けられています。反対に、だらしない旦那さんは、細かいところに気づいてくれる奥様がいないと困るのです。
お互い「違う」から、互いの欠点を埋め合わせることができます。欠点を補いあえる互いを必要とする関係だから「好意」が生まれます。
喧嘩ばかりしているけど「本当は仲がいい」のは、「相補性」が働いてるパターンです。「喧嘩する夫婦ほど仲がいい」とは、よくいったものです。凸凹は、ふたつが組み合わさって完成します。互いに違うからこそ、ひとつになれるのです。相互補完の関係にあるから互いを好きになる。これが「相補性」です。
「類似性」「相補性」は、人を好きになる要因として、よくあげられます。人は、他者を通して、自分を成長させることのできる存在です。「好きな人」「嫌いな人」、いずれかの人からも学ぶことができます。
外山

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第439回 実は効かない腰痛治療

2022年01月16日

多くの人が腰痛に悩んでいて主な原因は背骨にあると言われていますが、治療法はどうすればいいのかと思います。

日本整形外科学会と日本腰痛学会が監修した腰痛診療ガイドラインというものがあります。

皆さんが腰痛の治療と考えると、まず代表的なのは手術があげられます。しかし、確実な効果が認められるとは限らないので、ガイドラインでも一番に勧められてはいません。

なぜなら背骨のどの部位が明確な原因か判断できないことが多いことから、手術しても痛みが残ることがあり、さらに骨に影響を与えるため、別の痛みが生じるリスクもあり得ます。手間や費用も掛かることから第一の選択枠にはなりません。

薬や注射の場合は急性の腰痛にはかなり強い効果を持つとされています。

よってどうしても耐えられない時には有用ですが、痛みが引くのは短時間しかないので、すぐに改善するならいいのですが、長期的な腰痛にはオススメ出来ません。

長期的な薬での改善は、薬の効きづらくなることで飲む量がどんどん増える場合や、根本的な痛みの原因が改善するわけではないので気づかないうちに症状がさらに悪くなる恐れがあります。

ちなみに使用する薬には純粋な痛み止めだけでなく、長期的な腰痛には抗うつ薬が効くこともあります。これは精神的な問題から腰痛を感じることがあるからです。

なら整形外科にある牽引治療などのリハビリ器具を使うならと思うかもしれませんが、ガイドラインでは大して勧められていません。そもそもの原因箇所が分かっていないので、ただ漠然と引っ張っても改善は望めないからです。ならなぜ、わざわざ整形外科に行くのかと思うかもしれませんが、「みんながやっているから」と言う理由で漠然といっているだけです。

安静にするのが正解だと言う人もいますが、安静にするのは最大の間違いです。

急性でも慢性でも腰痛の時は安静にするよりも無理のない範囲で活動した方が良いとされています。

ただ運動と言っても背骨による圧迫が腰痛の原因なので筋肉を鍛えることには大した意味はありません。

体操によって背骨の歪みを治すことこそが最大の治療となります。

福田

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第438回 火事

2022年01月10日


9日午後6時20分ごろ、名古屋市千種区春里町2の鉄筋5階建てマンション「ヒルズ春里」の4階で火災があり、部屋にいた1人のかたが亡くなられたそうです。冬になると火事のニュースをよく目にします。

空気が乾燥しているため火事が起こる確率が高くなっているため、冬はより一層の注意が必要になります。

主な火事の要因として挙げられるのは、タバコ、ストーブ、電気配線などが挙げられます。火災が起こりやすいものの周りには不必要にものを置かないなど気をつけることで、事前に火災を防ぐことができるので、この時期はより一層の注意を払って火災から身を守りたいと思います。

 

山盛

 

 

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第437回 今年は寅年

2022年01月02日

新年あけましておめでとうございます。

本年も宜しくお願い致します。

今年2022年は寅年です。

寅年が十二支の三番目になった理由をご存知でしょうか。

諸説ありますが、動物たちが元旦に神様の元へあいさつする順番で決まった話が有名です。

あらすじとしては、とある年末、神様が「元日に私の元へ挨拶に来なさい。12着までに来た者たちを、順番に一年ずつ交代でその年の大将にしてあげよう」というおふれを出し、それを見た者たちが神様の元へ向かって競争するというものです。

前夜に出発していた牛は最初に神様の家に到着しましたが、開門と同時に、牛の背中に乗っていたねずみが飛び降りて先にゴールしたため、ねずみが一番、牛が二番にという結果になりました。

一方、虎をはじめとする他の動物たちは、夜が明ける少し前から神様の元へ出かける準備を始めます。

足の速い虎は本来1位で到着してもおかしくありませんでしたが、やはり開門前に到着していたねずみと牛には勝てませんでした。結果的に3番目の干支になったわけです。

ねずみはずるいように思いますが、どうすれば小さい自分が早く神様のところに着けるかを考えました。

ねずみは一番になる方法を考える力があり、それを実行する行動力があるのです。

二番の牛は、自分が足が遅いことを自分で認めていて、他の動物より早く出発します。

そして、ねずみを背中に乗せて歩いて先を越されてしまうのは、まぬけのように見えますが、本当はねずみが背中に乗っていることをわかっていたのかもしれません。

牛はのんびりしていますが、穏やかで自分も他の者も認められる力があるのです。

三番目の虎は他の動物には怖がられますが、堂々と自分が肉食動物であることを主張しています。

虎は、周りにどう思われても、自分が生きていくために必要な手段を選択しています。

いろんなタイプがありますが、それぞれ自分のことをよく理解していて、素直に自分を認めて行動しているのがわかります。

自分の良いところを否定せず、照れずに認めてみることが大事です。

そして他人の良いところも探して認めて、伝えるようにしたいと思いました。

櫃田

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