ページの先頭へ

第485回 年越しそば

2022年12月25日

家族一緒に、今年も無事に過ごせたことに感謝しながら食べる年越し蕎麦は、なんとも幸せな味がします。若い世代の方は年越し蕎麦を食べない、という方も多いかもしれません。
そもそも、簡単に作れる料理である「蕎麦」を何故大晦日に食べるのでしょうか?それは、年越し蕎麦には込められた意味があるからなのです。
1・長生きできるように
蕎麦のように、細く長く過ごせることを願って食べられます。
2・今年の不運を切り捨て、来年を幸運で迎えられるように
蕎麦は切れやすいため、今年の苦労や不運を綺麗に切り捨てて、新しい年を迎えるためと言われています。
3・金運が上がりますように
昔の金銀細工師は、細工で散らかった金や銀を集めるために、蕎麦粉を使っていたと言われています。
そのため、蕎麦で金を集めることから、金運が上がるとされました。
4・来年も無病息災でありますように
蕎麦は風雨にさらされても、日光を浴びると再び元気になります。
そのため蕎麦のように、何度も元気に蘇るようにという願いが込められています。
そばの具は縁起が良い食材が選ばれることが多いです。「海老」「ネギ」「油揚げ」は定番といえるでしょう。
「海老」は長寿のシンボルとして親しまれています。腰が曲がっている形から、長寿が連想されるためです。
「ネギ」は「労をねぎらう」という意味がこもっています。風邪をひきやすい年末にピッタリの具材です。
「油揚げ」は「商売繁盛などのご利益があるとされるお稲荷さんの好物」ということもあり、昔から縁起のよい食材として親しまれてきました。油揚げがのったそばは、きつねそばと呼ばれ、金運や仕事運の上昇を願って食べられています。
「年越し蕎麦を食べるタイミング」としては、由来から考えるとやはり「年が明ける前」がいいですね。年越し蕎麦を年が明けてから食べるのは、「新年から運を断ち切る」となるので、一般的には避けた方がいいとされています。除夜の鐘を聞きながら食べる方は、年をまたがないように気をつけてくださいね。
今年の大晦日は、自分なりに一年の厄・災いを断ち切り、これからも元気で長生きできるようにと願いながら、いつも以上に味わいながら年越しそばを楽しんでみようと思います。
本年も残りわずかとなってまいりました。皆様にとってたくさんの幸せが訪れる一年でありますように 。良いお年をお迎えください。
外山

記事を共有するShare on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter
Share on LinkedIn
Linkedin

第484回 ニーチェの思想

2022年12月18日

ドイツの哲学者ニーチェは「超人」「力への意志」「神は死んだ」などのフレーズを提唱した哲学者です。

ニーチェはなぜ神は死んだと強調したのか、それは今の我々の価値観がひっくり返えされているからです。

例えば、「お金を稼ぐ人」と言えばどんなイメージをしますか?有能だけどなんだか少しイヤな印象がある。守銭奴とかのイメージを持ちませんか。

「権力者」にはどんなイメージを持ちますか?余り良いイメージを持てなかったりしませんか。「頭がいい人」「筋力が強い人」「モテる人」のイメージは?と言われれば、良くないイメージを持つ人も多いのではありませんか。

さらに見た目に優れ・知能も高く・体力もアリ・稼ぎの多い「A」と見た目・知能・体力・稼ぎもそこそこの「B」というAとBの二人では良いイメージを持つのはどちらですか?多くの人はBに良いイメージを持つと思います。これはAには能力が高いから内面に問題があるんじゃないかと思うからです。

しかし、実際はその人の能力と内面は無関係です。

次に商品を例にすると、デザイン・性能が良く・電池の持ちが良い・毎月1万円キャッシュバックされるAの商品とデザイン・性能・電池の持ちがそこそこで毎月10円のキャッシュバックされるBの商品ではどっちが良いイメージを持ちますか?Aの方に良いイメージを持ちませんか。

人間では性能が良い方に良いイメージを持たないのに商品では性能が良い方に良いイメージを持つのでしょう。このように人間について能力とイメージは比例せず、価値観が逆転しているとニーチェは述べたのです。

ニーチェの考えでは古来の人間の「良い・悪い」は「良悪」であり能力の高さが評価されていたが、現代の「良い・悪い」は「善悪」であるとしています。能力よりも他人にキズをつけない善人さこそ求められるようになっているからです。

このようになった理由はルサンチマンにあるとニーチェは提唱しました。ルサンチマンとは弱い人間・強い人間に対して抱く恨みのことを指します。例えば、有名人が失言や差別的な発言をすれば叩かれ活動が困難になるような、弱者という王様の機嫌を損ねたら死刑になるような社会になっているのです。このルサンチマンが強くなりすぎたせいで我々の意識は能力が高い=良くない面があるはずだと思われるようになっているのです。

福田

記事を共有するShare on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter
Share on LinkedIn
Linkedin

第483回 漢字の日

2022年12月11日

12/12はいい字一字の日「1(いい)2(じ)1(いち)2(じ)」の語呂合わせから漢字の日と言われていまさ。財団法人日本漢字能力検定協会が1995年(平成7年)に制定した記念日です。

日本漢字能力検定協会では、毎年その年の世相を象徴する「今年を表現する漢字(今年の漢字)」を全国から募集し、この日に併せ京都市の清水寺で発表することになっています。

ちなみに、2021年の今年の漢字は東京オリンピック・パラリンピックでの日本人選手による金メダルラッシュや新型コロナウイルスに伴う支援金などから「金」が採用されていました。

今年はロシアによるウクライナ侵攻や安倍首相銃撃、エリザベス女王崩御。また、最近では記録的な円安やW杯など多くの話題がありました。

一年を振り返り今年の漢字を予想してみるのも年末の1つの楽しみかもしれませんね。

記事を共有するShare on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter
Share on LinkedIn
Linkedin

第482回 映画「母性」鑑賞してきました。

2022年12月04日

映画母性を見て来ました。あらすじとしては、

女子高生が転落死する事件が発生。

その原因を探っていた教師の清佳(永野芽郁)は、自身の過去を振り返っていく。彼女は母親・ルミ子(戸田恵梨香)の愛を受けられず、人知れず悩みを抱えた少女時代を過ごしてきた。

一方、別の場所ではルミ子が娘との関係について、神父に告白する。ルミ子は、自身の母(大地真央)から受けてきた無償の愛を、そのまま清佳に注いできたと証言。

しかし、両者の回想は徐々に食い違いが生じていき、日常に潜んだ壮絶な過去が明らかになっていく……。といった内容になっています。

タイトルにもあるように、この映画は徹底的なまでに母性を描いている作品となっていますが母と子の幸せな光景が見えることはなく禍々しいシーンが続いていく形となっていました。

物語の構成としては、「ルミ子の視点」と「清佳の視点」から田所家の日常が描かれており、同じ光景が2度描かれています。

しかし両者の視点では少しずつ異なっており、どちらが真実なのかわかない為、観る人によって解釈が変わってくるのが醍醐味だと思いました。

ルミ子は母親に病的に依存しており、喜んでもらう為に母親が褒めた絵を描いた人を夫にしたり、自分が母親に褒めて貰うために娘も利用するように見えました。

清佳が自殺未遂をした時に見せた母性に見えたものも、母の最期の言葉に「私の代わりに娘を愛せ」という母の命を未来へ繋げていく使命を背負わされたと感じており、死んでしまっては都合が悪いのです。

ルミ子は娘が死に直面している瞬間でも、やはり母性が芽生えなかったと考えると恐ろしいと思いました。

また母親が亡くなってからのルミ子は義母に娘として認めて貰おうとするも、義母からの激しい嫁いびりに四苦八苦しますが、最後の義母の娘の部屋へ帰って行くシーンで娘しての地位を確立したと解釈できました。

原作の湊かなえさんの作品の映画はほかにもあるのでこれを機に他も鑑賞してみたいと思います。

 

藤浪

記事を共有するShare on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter
Share on LinkedIn
Linkedin

過去の日記

TEL
0562-93-5561

株式会社 藤榮

〒470-1144
愛知県豊明市阿野町稲葉74-46

TEL:
0562-93-5561
FAX:
0562-93-0211

kitchen@fuji-advance.co.jp