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第550回 マネキン記念日

2025年03月23日

3月24日はマネキン記念日です。
1928年(昭和3年)の3月24日、東京・上野公園で開かれた「大礼記念国産振興東京博覧会」で高島屋呉服店が日本初の「マネキンガール」を登場させたのです。マネキン人形と、本物の女性(マネキンガール)を起用。これが現代の「ファッションモデル」の起源とされています。
この博覧会は、昭和天皇の即位を祝うために開催されたもので、その約2ヵ月間の入場者数は約223万人でした。
「マネキン」は、フランス語で「モデル」を意味する「mannequin」(マヌカン)の英語読みに由来します。しかしフランス語の「マヌカン」では「客を招かない」ということで化粧品会社が、客を招く「招き猫」と、スペルの英語読みを合わせて造語したといわれています。
世界最古のマネキンは、エジプトの王墓から発掘された等身大の木彫りの人形(王の代わりに衣装の仮仕立てに用いたとされる)という説があります。
19世紀にはヨーロッパの都市部で、洋服や帽⼦を展⽰するためのワックス製の⼈形がポピュラーとなります。これらはリアルな顔や⼿⾜を持ち、店頭での商品展⽰に利⽤されました。産業⾰命による⽣産⼒の向上とともに、⼤量の服が⽣産されるようになり、その展⽰⽅法としてマネキンの需要が⾼まりました。
20世紀初頭、ワックスに代わって、パルプ(紙パルプ)を原料とした軽くて扱いやすいパピエ・マシェ製のマネキンが登場。⼤量⽣産が可能となり、多くの店舗で採⽤されるようになりました。
1950年代以降、プラスチックやガラス繊維強化プラスチック(FRP)製のマネキンが主流となりました。これにより、⼤量⽣産や多様なデザインが可能となりました。
1970年代〜1990年代のマネキンは⾮常にリアルで詳細な顔⽴ちやポーズを持つものが主流となりました。また、異なる⼈種や体型を反映したマネキンが⽣産されるようになり、多様性が尊重されるようになったのです。
2000年代に⼊り、顔の詳細が省略されたシンプルで抽象的なデザインのマネキンが主流と変化しました。リアルなものだと逆に苦手だという声もあったのかもしれません。
近年では、3Dプリンティング技術の発展により、オーダーメイドのマネキンや特別なポーズ・デザインのマネキンが⼿軽に作成できるようになります。また、環境問題への認識の⾼まりとともに、再利⽤可能な素材やエコフレンドリーな製法を取り⼊れたマネキンが増加しているそうです。
最近では、VRやARを使用して、仮想的なマネキンを展示する技術も出現。生体認識技術を利用して、実店舗において顧客の体型に合わせて仮想的に服を試着することが可能となりました。
このように、マネキンの進化は時代の技術や価値観、そしてファッションのトレンドと密接にリンクしてきました。
マネキンは、商品を魅力的に見せるためのツールです。ファッションやスタイルのトレンドを示し、私たちに新たなインスピレーションを与えてくれます。その存在は、広告や店頭ディスプレイにおいて重要な役割を果たしています。
マネキンには、人間のような生命力はありませんが、その美しさと表現力は私たちを惹きつけます。服のドレープやポーズの表現、顔の表情など、マネキンは無言のままに私たちに商品の魅力を語りかけてきます。その美しい姿勢や誇らしげな態度は、人間の身体の美を象徴しています。マネキンは、まるで生きているかのように見えますが、その背後には職人の技術とデザイナーの創造力があらわれていますね。
外山

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第549回 かき氷でうつ病になる

2025年03月16日

今うつ病になる人が増えています。その理由には様々なものがあります。

その中には、そんな理由でうつ病になるのと言うようなものもあります。その一つがかき氷です。

ある女性がある日行列を見つけました。その行列はかき氷の販売をしていたので試しに並んでみました。食べてみると今までのかき氷とは違っていました。当時はかき氷ブームだったのでかき氷専門店や料亭・カフェなどでも多くの店が販売していました。

それ以来女性は、地元はもちろん遠方にまでかき氷を食べに行きました。さらにSNSに公開したところ多くのファンができました。あまりの喜びに幸せを感じていました。

しかし、次第にかき氷を食べる量が増え一日に3~4回食べることもありました。結果、食事がかき氷だけになってしまうようになりました。しかしかき氷は安くても千円、高い場所では五千円もするものあります。またSNSでいかに目立っても大した収入になるわけではありません。

その結果、おいしいと思っていたかき氷もどんどん苦痛に感じるようになっていきました。さらにブームに乗っかっただけの値段に不相応なものありました。そう思っている時点で彼女のかき氷の魔法が解けていたのかもしれません。結果的にかき氷を見るのも嫌になってきました。残して帰りたいと思うようになってもSNSでそのことを拡散されたくない思いから溶けた水を飲むようになりました。

同時に仕事や生活全般へのやる気が失われていきました。そして勧められて受診した心療内科でうつ病と診察されました。彼女は医師の指導に従いかき氷を控え普通の食生活に戻しました。すると元の体調に戻ることができました。

かき氷ばかりを食べていること問題があります。かき氷は糖分が大半を占めるのでタンパク質不足になってしまいます。

ちなみにかき氷とうつ病の関係の調査はありませんが、フライドポテトを食べ過ぎるとうつ病になりやすいという調査結果があります。中国の浙江大学の研究でフライドポテトをよく食べる人はそうでない人に比べて7%うつ病のリスクが上がるそうです。

炭水化物の比率があまりに多くタンパク質の摂取量が減るとうつ病になりやすいと考えられます。そう考えるとかき氷の食べ過ぎも同様のことが考えられます。

さらに今回の場合はSNSもよくありませんでした。他人に見られる自分を意識しすぎることで、本来楽しい趣味の時間が安らげなくなってしまったのです。

かき氷もSNSもたまになら大丈夫ですが、そればかりになってしまうと恐ろしい事になります。

福田

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第548回 喜捨

2025年03月04日

神社にお賽銭をどのように入れているでしょうか。

できるだけそーっと丁寧に入れている人がいたら、「喜捨の精神」から外れているのかもしれません。

喜捨とは文字の通り「喜んで捨てること」。お賽銭を投げることで、心に抱えているこだわりや執着を捨てることを意味します。心にある煩悩などを放り投げ、すがすがしい気持ちで生きていくことの決意でもあります。

捨てるという行為はもったいないと思うことあるかもしれませんが、お釈迦様はお布施があったとき困った人に譲られていたことから、自分が捨てたことで救われる人間がいると思えば無駄ではない行為と考えられます。

さらに喜捨には尊い心を持つと、どこかで同じ尊い心を受けるという別の意味もあります。

因果応報や情けは人のためならずに通じるものがあります。見返りを求めず、受けた恩は石に刻み、与えた恩は水の流せるように心にとめておきたいです。

藤浪

 

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