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第227回 民間療法について

2018年02月12日

「民間療法」というのは、古くから民間で見出され伝承されてきた方法によって行う治療法のことです。戦前の昭和期から広く使われるようになった言葉で、通常医療に含まれない「療法」群を指すもので、健康術(体制の容認しない医学システムを用いた健康法で、一つの体系を持っているもの)や健康法(健康術よりずっと単純なもの)、呪術的療法をその内容とします。

日本の民間療法を民俗学の観点から見た場合、古代には巫医・僧医など医学知識を有した宗教者が医療行為を行っており、民俗学の観点からは、次の4種類の要素に分類可能です(ただし、実際には複数の要素にまたがるものも多い)。また、中には梅干を毎食食べると健康が増進するとか、臍に貼ると船酔い・車酔いに効くといったように予防保健思想を含むものもあります。今日でも「無病息災」を神社仏閣に祈るという形で信仰と医療との結びつきの残滓が残されています。

1つ目は「物理的療法」です。物理的療法摩擦・圧迫・刺激・加熱・加湿・冷却など、物理的な力や温熱冷熱によるもので、薬物的療法(風邪や喉の痛みに生姜をおろしたものを服用したり布に伸ばして当てる)や信仰的療法・呪術的療法(神社・仏閣の湧水で目などの患部を洗ったり、灸治に適切な日が存在すること)など組み合わせて行われる場合もあります。発熱を感じたら患部を冷やす、傷口から血が出ているのに気づいたら傷口を押さえたり舌でなめる、体内に違和感を持ったらその付近を擦ったり揉んだりするなどの行為も物理的療法の初期的な段階と言え、また、鍼灸をはじめ、温泉・サウナを含めた風呂などへの入浴行為やしゃっくりの時に息をせずに冷水を一気に飲むという慣習もその一種であると言えます。

2つ目は「薬物的療法」です。いわゆる草根木皮の類を用いていわゆる「民間薬」を服用することで、現代において未だに科学的な薬効の成分・原理が明らかにされていない場合でも、現実に効力の存在を認めざるを得ない事例もあります。胃痛に熊の胆やセンブリの煎汁(煎じたもの)を用いたり、下痢や消化不良にゲンノショウコの煎汁を用いたり、蜂刺されに小便や里芋の葉の汁を塗る等というものです。また、夏バテに鰻を食べたり、スッポンの血を飲むという慣習もその一種であると言えます。

3つ目は「信仰的療法」です。神社・仏閣に赴いて祈願したり、加持祈祷や百度参りを行うもので、特定の病気などに対する霊験が伝えられる神社・仏閣および関連する事物の存在(地蔵尊)などが知られ、巣鴨のとげぬき地蔵のように観光名所となっている場所もあります。また、古くは銭湯や温泉に神仏が祀られている例もありました。

4つ目は「呪術的療法」です。接触あるいは類似物を用いることで傷病を治癒させようというものです。肺結核に石油を飲む、ものもらいに藁の芯を目の前で結んで燃やす、喉に刺した魚の骨を除くのに魚網を頭から被る、紙の人形(ひとがた)で身をなでて穢れを移して川に流すと病などの災厄から避けられるなどが知られています。これらには科学的根拠がないものが多いですが、前述のようにシャーマンや祈祷師が巫医としての活動は長い歴史を有しています。また、律令制の典薬寮においても医学的な治療を行う部門と並んで道教医療の一環である呪禁を専門に扱う部署が存在していました。なお、今日においても風邪を他人にうつせば治癒するという慣習も風邪という形で露出した穢れを他者に移すという呪術的な意味を含んでいると考えられています。

ここに挙げた4つの分類は、あくまで民俗学的にみた場合の分類なので、どれも伝承や言い伝えに関わるものですし、その土地や地域によって違ってきます。パワースポットと言われる場所も、「民間療法」の一つと言えるかもしれません。自分に合ったご利益のある神社やお寺を巡ったり、自分の地域のそういう場所を見つけていくのも楽しいと思います。ちゃんとした治療法じゃなくても、民間療法というのは自分でできる治療法です。科学的に実証できないからと言って侮ってはいけないものなのです。

岡田

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第226回 雪の多い今年

2018年02月04日

寒波が押し寄せて雪の多い今年。東京や地方の雪のニュースを頻繁に見かけます。しかし寒い地方に住んでいる人達は毎年この時期は大雪と暮らしているわけで、そういう人達からしたらむしろ寒いのに雪がない方が違和感かもしれません。豪雪地帯では公共交通機関はマヒしないそうです。雪が降った日は必ずというほど電車の遅延の通知が携帯に来ますが豪雪地帯では大雪程度で電車がストップしたりはないそうです。東京ではひとたび雪が降って積もれば大騒ぎし、電車は止まるし学校は休みになるわで喜ぶ人もいますが、雪が積もるのが当たり前な地域でそんなことは起きないそうです。こうならないための知恵として、例えば電車が走るレールの分岐器に電気ヒーターや熱風ヒーター、さらには温水ジェット機まで備え付けられていたります。その他にも先頭車両に雪かきがついていたり、除雪用のディーゼル車が頻繁に運行していたりします。故に大雪でも問題なく走行できるのです。ただし雪国は東京や大阪といった都市圏と違って1時間ごとの電車の本数は少ないため、対策しやすいというのもあります。もし首都圏並みの電車の本数だったら、除雪が間に合わないからです。

雪対策を色々調べてみました。

・水道管の凍結について

外の気温がおおむねマイナス4度以下まで低下すると、水道管の中の水が凍ってしまう可能性があります。この場合水が出なくなったり、最悪の場合水道管が破裂したりする恐れがありますので事前対策が必要です。普段使わない屋外の水道管や蛇口についても、破裂をおこして水が漏れてしまうと、家中の水を止める「止水栓」を閉めることになってしまうため、対策が必要になります。

・水を出し続けて凍結対策

蛇口から水を出し続けることも凍結防止として有効です。家中全ての蛇口から水を出しっ放しにすることは難しいため、風呂場の浴槽など、水を受けられる場所の蛇口のみ少量の水を出し続けておくとよいでしょう。なおこの際には、風呂場の窓などは全て閉じて冷気が入ってこないようにします。

・徒歩で外出する際は体を守るものを身につける

徒歩で外出をする際には、歩幅は小さく、ゆっくりあるいて転倒を防ぎます。また寒波の中を薄着で外出する方はいないと思いますが、厚着・帽子・手袋・マフラーなどで体を覆い、万が一転倒してもケガなどを避けるような格好をしましょう。

・雪の中で停車する場合はマフラー周りの除雪を確認

自家用車で外出中に大雪で身動きが取れなくなった場合、エンジンを掛けたまま車内にとどまる場合は、一酸化炭素(CO)による中毒に注意します。エンジンを掛けた状況で自動車後部のマフラーが雪に覆われると、車内に一酸化炭素を含む排気ガスが逆流して死亡事故につながる可能性があるためです。このような場合は定期的にマフラー周りを除雪しつつ、念のためわずかに窓ガラスを開けておくようにしましょう。

東京のニュースをみて豪雪地帯の人はおかしく思うという。豪雪地帯の人は当たり前のように対策している。その当たり前に行ってることを知り、いざ気温の下がる時しっかり対策すればニュースのようにならないようにしよう。「自分の住んでる地域は大丈夫だろう」が禁物である。

本田

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第225回 年齢に応じた生き方を知ることが大事

2018年01月28日

社会人は一般的に10代から60代ぐらいまでであろうか。 中学卒業して就職するもの。高校・専門学校卒で就職する者もいます。 大学卒業して社会に出る。20代である。20代は会社も働く本人も手探りの中毎日を送る。 よーいどんで就職して1年すると同期が1人欠け2年するとまた1人欠ける。 これは会社も働く本人もこのままここで働かせていていいのか?このままここで働けばいいのか?これが第一優先になる。 レベルを上げるということは二の次である。しかし中には腰を落ち着かせるものもいる。これを歩留まりと言い換えてもいい。 歩留まった者は30代になり始める。30代は親から独立し始める。そこで家族運営が始まる。しかし会社ではまだまだいっぱしとは言えない。 中には後輩が出来新入社員でもあてがわれると鼻高になる者もあらわれる。会社は後輩を与えてリーダーの素質を試しているのである。 この時人間性が現れる。30代は社会人としては知らないことが多すぎる。作業がちょっと身についた程度である。しかし勘違いする者もあらわれ、「部下を持った。教育しよう」と思いこむ。 この勘違いしたものは意外に面倒見が悪い。リーダーという者が解っていないからである。すると後でとんでもないしっぺ返しが来る。 走行毎日忙しくしているとあっという間に30代は終わり40代に突入する。子供たちも小学生に全員上がり、生活の土台が築き始める。 会社ではというとここで大きな分岐点になってくる。一つは出世である。30代で十分作業の実力をつけまた後輩を与えられても粋がらなった者はリーダー素質ありとなってくる。 素質無しと素質ありとで出世が大きく変わってくるのである。出世てきたものは「この会社で骨をうずめよう」と考え、外れた者は行き場を失い転職していく。 今一つは今まで培った実力・経験を活かし独立してしまうものである。一国一城の城持ちになる。うまくいけば社長様失敗する確率は3年以内で80%。 いずれにしても第2の大きな岐路に立たされるのである。「骨をうずめれる者」はラッキーと言えよう。ここから社会的責任者となる。 社会的責任とは30代までにはわからなかったものである。会社とは作業のみで成り立ったいるわけではない。お客様・債権者・自治体・社員そしてそれらの家族などで成り立っている。 ここで初めて気づくのである「先輩たちはこれらのことを毎日プレッシャーとストレスを感じて生きてきたのか」と。勿論その集大成に数字というものがある。 最も大きい数字はその会社は創業何年にあたるかである。長年先輩たちが継続して引き継いできたのである。 これこそ社会人としての使命である。この責任のために今まで会社の先輩を後輩を面倒見てきたのである。 30代ではとてもこのプレッシャーに耐えられない。いやその前にこれらのことが肌で理解できないであろう。 40代の生活観念になってそして競争社会を生き残ってはじめてこの宿命を達成できるのである。 そして40代を全力で走ったら50代に突入。まだまだやれます。と思いきややはり知能は遅れてくる。そして体力も落ち病気もいくつか発生し始める。 いやそれよりも10代.20代の者たちから先輩扱いされなくなってくる。おじいさんまでとはいかないが、おじさん扱いである。 こうなればもう社会から少しずつ責任を奪われて来る。それを40代が受け継ぐ。振り返る物もなく、あるのは将来の不安と40代の者への50代という見本だけである。 50代をしっかり満喫していないと40代に今度は顎で使われるようになる。それすらもままならなくなると仕事内容は20代に逆戻りとなる。 仕事に目標を失い生活に張りがなくなる。これが50代である。益々老いが目立ち社会からおいて行かれる。ここまで来たら開き直るのである。 毎日毎日若者に負けないような良い仕事をしよう。これだけでいいのである。地位・名声など必要ない。責任も必要ない。 仲間に入れてもらえるだけありがたく思おう。入れてもらえるために足を引っ張らないようにしよう。これが最大の目標である。 私自身50代後半である。しみじみそれを日々感じる。50代にあるのは医者通いだけである。 いや中には生活が楽になり趣味の世界を広げる者もいる。ごく一部ではあるが優雅なものもいる。理想はこうなりたい。 60代は定年世代。50代以上に良い仕事をしようと心がけ必要とされるまで社会に尽くすのみである。必要とされればいくらかの収入にはなる。 ここまでくれば見栄もプライドもない。あるのは「はい」だけである。これで人生 社会を終えるのである。

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第224回 ディズニープリンセス映画に見るジェンダー表現の変容

2018年01月21日

ディズニー長編映画のプリンセスシリーズ。皆さんもどれかひとつくらいは見たことあるのではないでしょうか。そのプリンセスシリーズのジェンダー表現が、昔と今では大きく異なっていることには気づいていますか?
初期の3作品(白雪姫、シンデレラ、眠れる森の美女)、これらのプリンセス・ストーリーの主人公は非常に主体的で、「女の子は美しく従順であれば、地位と名誉のある男性に愛され結婚し、幸福になれる」というメッセージが読み取れます。
一方、近年のディズニープリンセス映画は、リトル・マーメイド以降、私の観たことのある作品だけで言っても、美女と野獣、アラジン、ムーラン、塔の上のラプンツェル、アナと雪の女王は、初期3作品と比べ、たくましさや精神的なタフさや自活力が感じられる、ただ王子様のお迎えを待っているだけのプリンセスではなくなっています。またこの頃から、相手が必ずしも王子ではなく、魅力のある一般男性がプリンスの役割を担う場合も現れています。さらに、美女と野獣以降は恋愛描写にもプロセスが追加され、出会ってすぐに恋に落ちるというこれまでの作風が変化し、同じ時を歩む中で次第に惹かれあっていく2人の恋愛模様が描かれるようになっていきます。また、塔の上のラプンツェル以降のプリンセスについては、初期の頃の王子任せの受動的な存在から、自由と自立を求めて自ら旅立つ女性へと、特に大きな変化が見られています。
これらの変化は、社会での女性のあり方の変化とともに生まれてきたものです。エネルギッシュで型破りな最近のプリンセスは、まるで現代女性を表しているかのようですね。強い信念を持ち、自らの力で道を切り開いていくディズニープリンセスたちのような女性が、これからは社会で活躍するようになっていくのではないでしょうか。

加藤

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第223回 本番に強くなる

2018年01月14日

先週の土日にかけて大学入試センター試験がありましたね。受験生の皆さんは寒い中本当にお疲れさまでした。
センター試験を自分が受けた時を思い返すと、なかなか思うような結果が出なかったなということを思い出しました。一発勝負ですので緊張しますよね。問題によって自分の得意なところが出る出ないで変わってくる部分もありますが、今まで積み重ねてきた努力とそして「本番で力を発揮する精神力」が大事になってくると思います。思えば学生時代の部活の大事な試合、数々の面接やプレゼンの場でいつもの調子が出せなかったり、緊張やプレッシャーで練習した通りにうまくできなかったり・・・というようなことはよくありました。単純に努力が足りないということもありますが、本番で緊張やプレッシャーに負けずにいつもの調子が出せるメンタルの強さがが足りていないなと感じました。
では本番で力を発揮するためにはどうすればよいのでしょうか?

*適度な緊張
過度な緊張はいけませんが、リラックスしすぎてもいけません。適度に緊張感を持つことが大事。
*事前に本番のシュミレーションをし、何度もリハーサルをする
*練習の時を意識する
本番になるといい結果を出そうとしてしまいますが、いつも通りやるようにします。
*ポジティブな言葉を自分に投げかける
「自分はできる」と自己暗示をかける。
*緊張していることを周りに宣言する
緊張していることをあえて周りに教えることで、緊張を隠す必要がなくなり、本来の自分をさらけ出すことができるようになります。また、緊張していると宣言することは、自分自身を客観視することにも繋がるため焦る気持ちが静まります。
*失敗を恐れない
失敗したら終わりだ!と強く思ってしまうと、それはまた余計な緊張を生んでしまい、失敗しやすくなってしまいます。「失敗しても死にはしない!」などの開き直りも大切。
*自己評価を高める
やはり自信を持って取り組むということがポイントになってきます。自信を持つには成功体験を増やすことが大事になってくると思います。人は失敗したことをを思い出して、自信を無くしますが「失敗したけどあそこは自分なりによくできたと思う」という風に失敗した部分にばかり目を向けずに自分のよかった部分、できた部分を探すようにするといいと思います。成功したという記憶を増やすことですね。

自分の能力は本番で100%出し切りたいものです。本番で力を発揮する精神力を鍛えなければと思いました。

甲村

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第222回 笑う門には福来る

2018年01月07日

笑いの健康効果については、いろいろな研究がされている。

中高年の糖尿病患者に、1日目は糖尿病についての単調な講義を受け、2日目には吉本興業の芸人による漫才を鑑賞して大笑いした。

そして、いずれの日も食事から2時間後に採血をして、血糖値がどのくらい上がったかを調べた。

その結果、講義を聞いた日の食後血糖値は平均で123mg/dL上がったのに対し、漫才を鑑賞した日は77mg/dLの上昇だった。

つまり、漫才で爆笑した日は講義を聞いた日に比べ、食後血糖値の上昇が46mg/dLも抑えられていたのだ。

また、がん細胞などを殺す「NK(ナチュラルキラー)細胞」を調べたところ、大笑いした後は、

もともとNK細胞の働きが低い人は高くなり、高すぎた人は低くなって、適正な状態に落ち着いていた。

笑いは、喜びや楽しみ、心地よさ、満足感といった“快”の感情が表に現れ出たもの。

そういった前向きな心の状態が身体によい影響を及ぼすことがわかった。

笑いは体と心に効く。家族や友人同士で冗談を言い合って笑うもよし、漫才や落語で爆笑するもよし、

飲み会やカラオケで大笑いするもよし。楽しい“快”の感情が増えれば、緊張もほぐれ、人間関係も潤う。

ただ、そうは言ってもなかなか笑えないという日もあるだろう。そんな時にぜひ試してほしいのが、“作り笑顔”だ。

笑うと、口角を上げる大頬骨筋(だいきょうこつきん)や目の周りの眼輪筋(がんりんきん)などの表情筋が動いて、

笑顔ができる。別に楽しいことがなくても、この表情を作るだけで脳は笑っていると錯覚し、気分がほぐれてきます。

箸を歯で横にくわえて、“作り笑顔”をするだけでも、脳のドーパミン系の神経活動が活発になって、快の感情が引き起こされたという報告もあります。

『幸福論』を書いたフランスの哲学者・アランは、こんな言葉を残した。「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」。

これは医学的にも正しい。人生、笑ったもの勝ちである。

中村

 

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第221回 あけましておめでとうございます。

2017年12月31日

大晦日の夜に食べる物と言えば「年越し蕎麦」ですがいったいなぜ、大晦日にお蕎麦を食べるのか。また、なぜ年越し蕎麦と呼ばれているのか。調べてみました。結論から言うと、年越し蕎麦は縁起が良いもの。と言う事で年越しそばを食べるようです。年越しそばをなぜ食べるのか。その理由はこれまでもいろいろ言われて来ました。中でも有名な説をあげると

・金運説―金銀細工の職人さんが飛び散った金粉、銀粉を
そば粉でかき集めました。
このことから金を集める。という意味で食べるようになりました。

・細く長くと言う説-蕎麦は細く長い事から、家運を伸ばし寿命をのばし、良い運を長続きさせたいと縁起をかつぎました。

があると思いますが、他にも

・運そば-鎌倉時代のお寺で、年を越せない町人に「世直しそば」としてそばもちを振舞ったところ、翌年から町人達に運が向いてきました。それ以降大晦日に「運そば」を食べるようになりました。

・厄を切る説―そばが切れやすい事から、1年の苦労や災難、さらには借金を切り捨てよう!と食べます。

・効能説-「本朝食鑑」(元禄10年、1697年)にそばは「気を流し腸を緩くし、胃腸によく効く」とあるようにそばが健康によく体内を清浄してくれる事から食べます。

・来年こそは!説―そばは強い植物で、強い風雨にさられても一晩たって日がさせば直ぐに立ち直る事にあやかって「来年こそは!」と奮起し良くなるように願って食べます。

・みかど説-室町時代に関東3長者の1人だった増渕民部が「そばはめでたい物だ。」と言った説です。「世の中にめでたいものはそばの種。花咲きみかどおさまる」と詠んで縁起が良いものとし、無事息災を願って年越しにそばがきを振舞ったのが由来です。ここで言うみかどは「帝」とソバノ実が三角稜形をしていることから「三稜」とかけてめでたいと言っています。みっつの稜を持つそばの実を「帝=みかど」とかけて縁起の良いものとする。

今はそういったこじつけとも言える事はあまり好まれません。でも、良い方向のこじ付けやげん担ぎは良いなと思いました。こういった、そばの良いげん担ぎ方法をもっと多くの人に知ってもらって年越しそばを楽しんでもらえたらなと思いました。

本田

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第220回 おせち料理に込められた願い

2017年12月24日

新年の食卓を彩るおせち料理。皆さんご存知かもしれませんが、その料理のひとつひとつには意味があります。
黒豆の黒色は魔除けの色とされています。まめに(まじめ)働き、まめに(丈夫に)暮らせますようにという意味が込められています。数の子はニシンの卵です。ニシン(二親)は卵が多いので、子宝や子孫繁栄を願う縁起物として食べられます。田作りは、五穀豊穣を願い、小魚を田畑に肥料として撒いたことから名付けられたそうです。たたきごぼうのごぼうは、地中深く根を張るので、家(家族・家業)がその土地にしっかりと根を張って安泰に、という願いが込められています。紅白かまぼこは、形が初日の出に似ていることからお正月に食べられるそうです。また、赤色は魔除けを、白色は神聖を表します。伊達巻は、形が巻き物に似ていることから文化の発展または、学問や習い事の成就を願う食べ物です。栗きんとんのきんとんは、漢字で金団と書きます。その字の通り金の団子、つまり金銀財宝を意味し、金運を呼ぶ縁起物です。
代表的なおせち料理の意味をご紹介してきましたが、他にも料理ひとつひとつに意味がありますので、気になる方は是非調べてみてください。
最近では、おせち料理を食べない家庭も増えているそうですが、私の家では毎年必ず母の手づくりおせちが出てきます。家族の幸せを願って作られる母のおせちが、最近になってようやく美味しいと感じられるようになりました。
失われつつある日本の伝統的な文化が、自分の子供や孫の代まで続くように、母の味をしっかりと受け継ぎたいと思います。そしてその料理のひとつひとつの意味も伝えていきたいです。
加藤

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第219回 大掃除ですっきりと

2017年12月17日

12月に入り今年も残りわずかとなりました。
日本では年末になると、大掃除をする風習がありますね。大掃除は一年間で溜まった汚れをきれいにして気持ちよく新年を迎えるために行われるものです。掃除をすると、気分がすっきりするような気がしますし、前向きな気分になるような気がします。逆に、疲れて帰ってきた日に部屋が散らかっていると、余計に疲れが増して、何もしたくなくなる感じがします。掃除は心理的な効果があるのではと思い、調べてみると掃除は風水や精神状態に深い関係があるようです。
お金の貯まらない人は部屋が汚く、お金の貯まる人は部屋がきれいだと言われています。なぜそのように言えるかというと部屋の状態は心の状態と言われています。つまり部屋が散らかっている人は心の中もゴチャゴチャしてイライラしているということです。反対に部屋がきれいに片付けられている人は心や頭の中も精神的にきちんと整理されています。「部屋の乱れは心の乱れ」といいますが、本当なのかもしれませんね。
また、何か物事を考えるときにも、散らかった部屋にいる人は、気が散ってしまい集中して考えることが出来ません。部屋が片付いている人はすぐに何かやろうとしたときに取り掛かれ、集中して物事を考えることが出来ます。つまり身の回りを整理整頓することで、頭の中も整頓しやすくなるということですね!
掃除にはこんなにも心理的効果があるということがあるということが分かったので、年末の大掃除もしっかりやろうという気持ちが湧いてきました。なかなか難しいですが、普段からも散らからないようにしたいと意識したいと思います。
部屋だけではなく、片付いていない仕事、課題、問題などもしっかり片付けてすっきりとした気分で新年を迎えたいものですね。

甲村

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第218回 人間ドック受診率

2017年12月11日

世界保健統計によると、日本人の平均寿命は84歳で世界トップだった。この数字だけ見ると日本は健康な人が多い国のように見えるが、先進国におけるがんの死亡数は、

日本だけが増え続けている。先進国の場合、高度な技術、医療設備がととのっており、がんを治すことができるレベルは高いはずである。

そして先進国の中でも日本の医療はトップクラスのはず。それなのになぜ、日本だけが増加しているのか。

その原因の1つが、がん検診受診率の低さだと言われている。

日本のがん検診受診率は、OECD(経済協力開発機構)加盟国34カ国中最低レベルにある。

米国では、1970年から国を挙げて取り組み、90年代前後からがんによる死亡が減少に転じている。

例えば乳がんと子宮がんの検診受診率が米国では70~80%だと言われているのに対して、日本でも2年に1回の受診が推進されているにもかかわらず日本はまだ40%。

昨年、北斗晶さんが乳がん摘出手術を行ったという報道に多くの女性が衝撃を受けた。その時の乳がんの検索数は一気に増加し、乳がん検診を受信する人も増加した。

しかしその後数カ月すると元に戻ってしまう。今後の受診率が増加していくかに思えたが一過性であったと言える。

女性たちの潜在意識には、がんや様々な病気に対する不安があるにも関わらず、何か大きなきっかけがないと「受診」という行動に移すことができずにいる現状が見える。

健康志向が高まり、「食に対する見直し」「定期的な運動」など多くの人が健康について考えるようになっている。

健康寿命を延ばすという意味でも、少しでも早く病気を発見することの重要性を忘れてはならない。

中村

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過去の日記

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