製品紹介
ステンレス流し台
お買い上げのご注意
ステンレス流し台のご注意
ステンレスは「サビ」にくい金属ですが、手入れ方法によってはよごれたり、「サビ」たりすることがあります。
水栓を取り付け後流し始めの水の中には、水道管をねじ切りした時の鉄粉やサビが含まれていることがあります。この鉄粉やサビがステンレス水槽に付着したままの状態で放置されますと、『もらいサビ』が発生します。水栓取り付け後は鉄粉やサビが残らないようきれいに水で洗い流してください。
ステンレス流し台の汚れを落とすため酸性またはアルカリ性の強い洗剤を使いそのまま放置しますと、サビが発生しますので水洗いを充分行い水分は拭きとってください。
ご紹介のステンレスはSUS.430となっております。
業務用シンクにおいてはよりさびに強いSUS.304も特注で製作します。
ステンレスのメンテナンス
- (1)鋼種ステンレス鋼の特性
鋼種 SUS430(18Cr) SUS304(18Cr-8Ni) SUS316(18Cr-12Ni-2.5Mo) 耐食性候性 内装用としては可能
(屋外での仕様は発銹の恐れがあります。腐食的な環境は避けるべきです。)内装、外装用に使用可能 SUS304よりすぐれている ※横へタップすると全体が確認できます。
- (2)表面仕上げ
名称 表面仕上げの状態 主な用途 No.3 光沢のある、荒い目の仕上げ 厨房用品 No.4 光沢のある、細かい目の仕上げ 厨房用品、医療器具 #240 細かい目の研磨仕上げ 厨房用品 #400 BAに近い光沢 厨房用品 BA 鏡面仕上げに近い光沢をもった仕上げ 厨房用品、装飾品 ※横へタップすると全体が確認できます。
- (3)ステンレスはどんなときに「サビ」るか
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ステンレスは、普通鋼やアルミニウムに比べて、はるかに耐食性にすぐれていますが、金や白金と違って絶対に「サビ」ない金属ではありません。
ステンレスが「サビ」にくいのは、含有されるクロムが酸素と結合して、地金の表面に100万分の数ミリの厚さの不導態皮膜を形成し、この皮膜が「サビ」を防ぐ働きをするからです。したがって、ステンレスの「サビ」は「何らかの原因により不導態皮膜が破壊され、その再生が妨げられる」ときに発生します。
不導体皮膜を破壊し、その再生を妨げる作用をもつ、主な物質は次のようなものです。
- (1)塩素イオン(塩分、漂白剤、塩酸)
- (2)硫黄酸化物(自動車、工場等の燃焼排ガス、温泉蒸気、火山灰)
また、鉄粉を主とした異種金属の多くは、ステンレス表面に付着すると、それ自身が「サビ」るだけでなく、ステンレス自身の「サビ」にまでつながる、いわゆる「もらいサビ」を起こします。主に鉄工所・建設現場の環境で起ります。
- (4)環境とステンレス鋼種の選択
地域 田園 都市 工業地帯 海浜地域 屋内 L M H 屋内 L M H 屋内 L M H 屋内 L M H SUS316 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ◎ ○ ○ (○) ◎ ○ (○) × SUS304 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (○) ○ (○) (○) × ○ (○) × × SUS430 ○ ○ (○) (○) ○ × × × (○) × × × (○) × × × ※横へタップすると全体が確認できます。
( )は清掃頻度が多ければ使用可能。
L : 各地域内で緩い腐食環境 M : 地域の典型 H : 各地域内で激しい腐食環境 ◎ : 過剰 ○ : 適 × : 不適 - (5)ステンレスの手入れ方法
- (1)しみ「もらいサビ」の初期
- 「もらいサビ」の初期や、そのほかの原因による「サビ」のごく初期のしみ程度であれば、ステンレス自体は全く、あるいはごくわずかしか影響を受けていないため、市販の清掃薬剤のうち、初期の「サビ」や汚れに有効な種類を用いることにより、ほとんど元通りの表面に戻すことができます。仮に「サビ」が発生したとしても、軽い程度の段階にとどめることができ、手入れは簡単かつ効果的です。
- (2)赤サビ
- 「もらいサビ」を、そのまま長期間放置すると、ステンレス自身の「サビ」に進展します。また、塩分やその他の有害成分による「サビ」の場合も、そのまま放置すると、茶褐色の厚い「サビ」に変わっていきます。このような状態になると、「サビ」の除去は容易ではなく、除去できたとしても、表面を元の状態に保つのは困難です。したがって、このような、ひどい「サビ」の状態に至るまで放置せず、これよりもっと初期の段階で手入れをすることが重要です。このような状態の「サビ」を除去するには、市販のステンレス用清掃薬剤のうち「ひどい赤サビ」や汚れ用が必要となります。これらの薬剤でも、なお「サビ」が除去できない場合は、あらかじめサンドペーパーやステンレスブラシなどで、ある程度「サビ」をこすり落とした後、薬剤を使用すると除去しやすくなります。この場合は、ステンレスの表面に、こすり傷がつくことは避けられません。